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「違い」をわかってます? 意識してますか? 投資を長く長く続けていくために

この曲から思い起こされるのは、ネスカフェ ゴールドブレンド。
ネスカフェ ゴールドブレンドといえば「違いがわかる男」です、僕の場合。

投資信託をコツコツと買い足す「コツコツ投資」。これを実践する、長ーい期間継続するために、最も重要なことの一つが、ある「違い」を深く理解、納得することだと考えています。

投資を長く継続するために、必ず理解、納得しておきたい「違い」

先日、 #鎌倉投信  さんのWebサイトに掲載されたメルマガのバックナンバーからです。

成功の鍵1:(市場動向を)予測しない
成功の鍵2:シンプルに投資し続けること
成功の鍵3:やらないことを決める
成功の鍵4:株価(価格)ではなく価値に投資する
成功の鍵5:投資(資産運用)に期限を設けない
成功の鍵6:法則性を利用して価値の増幅を計る
成功の鍵7:自分なりの投資観(軸)を持つ

資産運用の「成功の鍵」として、社長の鎌田さんが挙げられたのが上記の7つの鍵です。7つの鍵、全てとても重要だと感じます。

「この7つの鍵のうち、あえてその重要度で順番をつけるとしたら」

こんな問いを立てた時、僕の答えは

成功の鍵4:株価(価格)ではなく価値に投資する

この鍵が最も重要だと考えています。
この鍵は

価格(株価)と価値(投資先の事業や人との関わり)との違いを、しっかりと深く理解、納得していること

と言い換えることができると考えています。
つまり、価格と価値との「違い」です。
この「違い」を自分で腹の底から理解、納得していることが、投資を長く継続していく上で”鍵”だと考える理由について述べてみます。

「価格」は一つ、「価値」は人それぞれ

https://finance.yahoo.co.jp/quote/6758.T

価格(株価)は上記の通り、ある時点ではたった一つです。上場会社であれば取引時間中に刻々と変化します。一方、ソニーグループの事業に関わる、オーナーになる権利を手にするこそ「価値」だと言えます。

バフェットさんが言うたはります。

“Price is what you pay. Value is what you get.”

https://www.berkshirehathaway.com/letters/2008ltr.pdf

リーマンショックのあった2008年の株主への手紙です。

オーナーの権利を手に入れるために支払うべき、投じるべきお金はいくらが妥当だろうか、というのは人それぞれのはずです。その人それぞれの評価が株価を決めている。

要は、「価格」云々の前に、投資しようとしている対象(オーナーになる権利)が自分にとって「価値」が認められるものなのか、ということが実は一番最初にあるはずです。しかし、こうした前提を整えていなくても、株式市場に参加することは可能です。それが市場である、とも言えます。

ただ、こうした前提を整えないままに、「価値」に対する意識を持っていないままに、始めてしまうと、十中八九、次のような状態になってしまうものと想像します。

価格ばかりに気をとられる、価格に引っ張られて判断、行動する

投資を通じて関わりを持っている、オーナーになっている対象の「価値」に目を向けることないままに、たとえばそうですね、全世界を対象にした株価指数への連動を目指すファンドに投資した、としましょう。投資の対象の「価値」、どんな会社のオーナーになっているのか、どんな事業がリターンの源泉になっているのか、そうしたことには関心を寄せない、その代わりにフィーの低廉さをひたすら気に掛ける。こうした行動をしていると、自ずと目が向くのは「価格」になるものと想像します。

「価格」は派手に上昇したり下降したりしますし、ほぼ毎日、可視化されています。そうなると、ファンドの受益権があたかも「お金」のように認識するようになるでしょう。価格が上がれば「儲かった」「増えた」、下がれば「損した」「減った」という具合に。

「価格」に引っ張られた典型的な行動が「利確」「損切り」でしょう。

「利確」「損切り」。これらの行動は「価格」をモノサシにしています。
自分が買った「価格」が基準、モノサシです。投資対象の事業の創造、提供している価値は考慮されることはないでしょう。

「価格」に引っ張られると、「勝ち負け」が気になり始める

「価値」を意識しない、価格と価値との「違い」を理解、納得していないと、「価格」の方へドンドン引き寄せられていきます。そうなると「価格」を基準にした”勝ち負け”が気になり始めるのでは?。

すごく色々やってみたけれど、手間をかけずに市場全体の平均の成績を取る方法があるらしい、と。手間をかけずに平均点を取る方法が「パッシブ運用」ですね。

自分がどんな対象と関わりを持っているか、そうした「価値」に関心を持っていない場合、労少なくして平均的なリターンを享受できるというのは、確かに魅力的かもしれません。「ほったらかし」でいいですよ!って、ね。

市場平均がそれなりのリターン、数字を出している時はそれで大丈夫なのでしょう。でも、市場が大きく動く時、特に、大きな調整局面の時はどうでしょう。

「価値」を意識しない、価格と価値との「違い」を理解、納得していないと。

株価が大きな下落。保有している資産の時価評価も当然、大きく減ります。
その時、どう感じるでしょうか、「価値」というモノサシを持っていなかったら。
「大変だ、損した!」と感じたりするのでは???

近年「パッシブ運用」が資産運用の入口になっている人も激増しているようですが、こうしたみなさんは価値と価格との「違い」をどのくらい意識されているんでしょう???

どんな投資をするにせよ、です、長く株式投資を続けるのであれば、価格と価値との「違い」がわかっていること、これが非常に大切、「鍵」だと僕は考えています。

過去の「価格」(株価、基準価額等)の推移を調べてみたり、ファンド同士で「価格」を比較することに意味が無いとまでは言いませんが、そこには「価値」の視点は無い、というのはよく理解しておきたいことです。

日記的 : ”本当にアクティブファンドはインデックスを上回れるのか?” という問いについて

こんなイベントが催されるそうです。

毎月コツコツと買い足している #長期厳選投資おおぶね  の奥野一成さん、 #スパークス_厳選投資  の武田政和さんが 対談されます。これは楽しみだ!ぜひ聴講したい!そう思いましたので申し込みました。

この対談のタイトルが 

本当にアクティブファンドはインデックスを上回れるのか?

この問いについて感じたことを書いてみます。

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