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1位はドキドキ、2位はワクワク

こんにちは。
今年のコペンハーゲンマラソンは5月16日なのですが、修士論文の提出が5月28日なので、絶賛迷い中の松木蓮です。

(3044文字 / 約6分で読めます)

さて、今日は自分がどのポジションにいるかで気持ちの持ち用は変わってくるよね、ということに書いていこうと思います。これはスポーツから勉強、仕事などでも幅広く網羅している普遍的なことだと思っています。

簡単にいうと、1位はドキドキ、それ以外はワクワクです。
#雑すぎる

▼1位の優越

王者ってとても気持ちが良いですよね。他の追随を許さず、その右に出るものはいない、という猛者っぷり。風当たりはむちゃくちゃ良い。経済の1位はアメリカで2位は中国、そして我らがニッポンが続きます。経済予測などでは2030年(2060年だったかも)ごろには中国がGDPで世界一になるのではと試算されていますが、とはいえ現在進行形での経済大国はアメリカで間違いありません。

日本にフォーカスしてみるとどうか。今後ランキングが変わることはあまりないかもしれませんが、ニッポンの山の象徴といえば富士山ですよね。海外の方でもFujiという名前を知っている割合は僕の肌感比較的多い印象です。お寿司と並んですっかりニッポンのアイコン(壁紙)となった富士山ですが、それは彼が日本一高い山だからに他なりません。

他にも、バスケだったらアメリカが不動の王者ですし、企業レベルだと検索エンジントップはGoogle一択です。

どんな分野においてもその道のトップをみんな知っています。そして、そこに信頼が寄せられるわけですから、やっぱりトップって気持ちが良さそうです。ひっくり返すとみんな1位以外って知らないんです。富士山の次に高い山(北岳)を答えられる人はそこまでいないはずですし、Googleの次に便利な検索エンジンを僕は知りません。

つまり、1位はスポットライトのど真ん中を独占する権利を持っているということができます。


▼1位が抱えるもの

1位は何かとメリットがあることは確認しましたが、一方で彼らが抱えるものにも目を向ける必要があると思っています。ずばり、彼らは「不安」が付き物です。1位になったは良いものの、それを維持していくためにメンタルやその他諸々のコストが削られていきます。

マラソンがわかりやすいので、僕の経験談を交えて具体化していきます。こう見えて( #どう見えてるかわかりませんが )、意外と運動が得意で幼稚園からサッカーを始め、小学校に入ってからミニバスを掛け持ちするというスポーツ少年でした。運動会では毎年リレーの代表で、脚力には今もそこそこ自身があります。
#ひと学年の男子は20人程度のミニ小学校

極め付けは、小学校で毎年冬に行われていた校内マラソン大会。よくわからないけど、毎年僕は1位入賞でした。問題は6年生の最後のマラソン大会です。5年間ずっと1位だったので、学年や教職員のイメージとしてアイツはマラソンが速い奴という認知が強かったと思います。となると、僕はそれが逆にプレッシャーになるんですね。もちろん僕は1位で走り切るつもりでいましたが、後ろから突然ライバルが追い抜いてくる可能性も全然ありえます。

おかげで大会前の練習にエンジンがかかかり、アクセルベタ踏みでずっと走っていました。無事6年間1位を保持して卒業したわけですが、その時初めて1位でいることの不安定さを感じたことを覚えています。

時を現在に巻き戻します。今でさえ記事をほとんど書かなくなりましたが、2019年4月に北欧情報メディアNorrというサイトを友達と作りました。当時の一年以内の短期目標はただ一つ。

「日本一の北欧情報メディアにする」

でした。達成したかどうかは検索順位(「北欧 情報」「北欧 メディア」)で判断することに。そんなに北欧系のサイトが存在しないので、狂ったように毎日記事を書いていたら半年後には検索順位1位になりました。

1位になるまでの道中は毎日のようにSEOを分析して、書いた記事を告知して、を繰り返し、検索1ページめに引っかかったら喜び、それも束の間また書き、告知し、順位を確認し、よし2つ順位が上がった!!、、とこの繰り返しでした。

当時を思い返すと、1位に喰らいつく時のモチベーションって異様に強んです。とても粘着質になります。寝る間も忘れてどうすれば勝てるかを必死に考えるようになります。

が、今となってはそうしたモチベーションは皆無なんですね。残ったのは、「ちょっと頑張ればすぐ1位になるくらい、北欧っていう市場は小さかったんだ」というガッカリだけです。あそこの山の上に登るぞ!と決めて登ってみたら、そこから見える景色は大したことなかったんです。


▼ポジションで戦い方を変える

ちょっと話が僕の方に行き過ぎたので、軌道修正します。これまでの話をまとめると、1位はメリットがある反面、その分追随するものの足音が聞こえてくる恐怖から逃れられないといえます。一方で、それ以外は、1位たる振る舞いをする必要がないので、比較的機動力があり奇抜なことにもリソースを割けます。

俯瞰して見ると、1位よりも1位以外の方が戦いやすいし、外野から見ていても彼らの戦い様は見応えがあります。もう少し言い換えると、1位は防御に走りがち(=1位を守り抜く)な一方で、1位以外は攻撃に走ります。どうすれば1位の牙城を崩せるか、色んな策を練っては防御され、また練っては試す、そんなトライアルアンドエラーを繰り返します。

こういう意味で、冒頭「1位はドキドキ、それ以外はワクワク」と書きました。

箱根駅伝なんかはこれの連続だと思うのですが、1番の見所は1位の大学に喰らいつく2番手との攻防戦です。今年の駅伝は往路が創価大学が優勝(初めてかな?)、総合優勝は駒澤大学でした。途中まで「あれ、もしかして創価大学優勝するんじゃね?」とか、駅伝史の中であまり知名度の高くない創価大学が番狂わせ起こしそうだから「頑張れ!」と応援した人も多かったはずです。

最近だと1ヶ月ほど前にユニクロがZARAを抜いて世界一になりました。これも同じです。日本のブランドだけに、ユニクロいけー!と応援していた人もいたはず。

そろそろ見えてきたと思います。

1位の戦い方は「スケールアップ」。1位である期間を伸ばしていくという持久力に力を注ぎ、新規事業にて開拓もする。応援しがいがあまりないですが、スケールアップくらいしかないんじゃないかなと思います。だってGoogleを応援しろって言われても結構難しくないですか?

1位以外になると、戦い方そのものをストーリーにするのが良さそうです。ここが一番美味しいところで、「次どうなる!?」に一番視聴率が集まります。

「次これやってみます!」
「あ、無理でした。すんません!」
「こっち試してみます!」

こんな感じで戦い方そのものを売ると、応援の余白があって良いと思います。簡単にいうと、ワンピース的なノリです。海賊王になるまでの山と谷を見せちゃうということですね。スラムダンクでいう、山王戦です。「20点差付けられた湘北、さぁどうする安西先生」ここが一番面白いですよね。

ポジションごとに戦い方を考えてみるのはすごく大切だよね、という話でした。僕も引き続きこれを落とし込んでみます!

素敵な週末を!


あ、そうだ。今日のNorrのインスタにて僕が作ったグラフィックを投稿したのでよければ覗いてみてください。スウェーデンカルチャー全開の投稿になってます🇸🇪
コチラ

ではでは。

(一枚め↓)

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