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自選記事集

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愛着のある記事を集めていきます。
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固定された記事

小説は絵に似ている(小説の鑑賞・08)

 今回は、小説は絵に似ていて、1)書かれるというよりも「描かれている」のではないか、2)読…

星野廉
11か月前
63

名づける

 前回に引きつづき、今回も、蓮實重彥の『フーコー・ドゥルーズ・デリダ』の読書感想文です。…

星野廉
6か月前
126

何も言わないでおく

 今回は「簡単に引用できる短い言葉やフレーズほど輝いて見える」という話をします。内容的に…

星野廉
6か月前
174

雨、濡れる、待つ

 今回の記事は、見出しのある文章を連想でつなげてあります。それぞれ断片としてお読みくださ…

星野廉
8か月前
99

影の薄い小説(小説の鑑賞・03)

小説は影である  小説は複製で読んでなんぼ、複製で読むのが当たり前、複製以外の形態で読む…

星野廉
1年前
58

書いた言葉はどこに行く

 今回は「2022年1月1日」に投稿した記事の再掲です。文章の勢いを生かすために、加筆は最小限…

星野廉
10か月前
85

「写る・映る」ではなく「移る」・その2

  今回は「「写る・映る」ではなく「移る」・その1」の続編です。  まず、この記事で対象としている、『名人』の段落を引用します。  前回に引きつづき、上の段落から少しずつ引用しながら話を進めていきます。  *開かれた表記としての「ひらがな」 ・「生きて眠るかのようにうつってもいる。しかし、そういう意味ではなく、これを死顔の写真として見ても、生でも死でもないものがここにある感じだ。」 「生きて眠るかのように」というフレーズを否定し、「生でも死でもないもの」という言い方に

『雪国』終章の「のびる」時間

『雪国』の終章では二つの時間が流れています。「縮む時間」と「のびる時間」です。「縮む時間…

星野廉
10か月前
69

見る「古井由吉」、聞く「古井由吉」(その2)

Ⅰ 一目瞭然、見てぱっと分かる  前回の「見る「古井由吉」、聞く「古井由吉」(その1)」…

星野廉
11か月前
57