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底辺と謳われた仕事⑧一部完

『タクシーって今けっこう儲かるって聞いたけど、どれくらい収入あるの?』

普通に運転していてよくズカズカと聞かれるんだけど、、、
一言だけ言わせて

第8話『タクシーの仕事なめるなよ』

すみません、先に言っておきますが、今回の話はいつもより長いです笑

このタイトルで書き始めた時から、この部分を強調したくてずっと執筆してきました

まず、働く場所や環境にもよりますが、タクシーで年収1000万稼いでる人もいます
これは紛れも無い事実です
かと言って、それが簡単なのか?って言われると『そんな訳ねえだろ』と言うのが答えです

私たちタクシー業界は歩合制が多いです
つまり、1日どれだけお客様から運賃料を頂けるかどうか?が給料に影響します

長い人なら1日12時間くらい運転しています
途中、休憩も取りますが休憩している間、お客様を乗せられないので売上は下がります

当たり前ですが、一日2時間程度の運転をする人より事故に出逢う可能性は6倍になります

4ぬ事もありますし、56してしまう事もあります
つまり、その瞬間で人生が終わるかも知れないという危険と常に隣り合わせで仕事をしています

そんな私達が月に50万以上なんて貰えて当たり前なんです

逆にそれだけの覚悟を持って仕事をしていますか?

公務員や自営業で頑張っている方に失礼かも知れませんが、その仕事に命をかけていますか?

これが現実です

私はタクシーが稼げると聞いて入社しました
確かに稼げます

でも、毎日が恐怖です
つい最近、会社の仲間が事故を起こして退職しました
鬱になった人もいます
体調を崩す人や病気になった人もいます
それだけ自己管理が大変な仕事なんです
誰一人簡単に稼いでる人なんていないんです

も・ち・ろ・ん
昔ながらに駅に車を停めて、他の乗務員とダラダラとタバコを吸いながら話してばっかりの人もいます
マナーや態度が悪く、お客様とトラブルを起こしてばかりの人もいます
また、別の機会でお話しますが、タクシーは会社に属する場合と個人で開業してる場合があります。個人タクシーの人は束縛がないので割とやりたい放題の人が多いのが事実です

コロナ全盛期
お客様の激減などにより、会社経営が厳しくなりタクシー運転手が一気に退職していきました

京都でも2〜3割の乗務員が退職したと言われ、観光客が戻ってきた今でも、タクシードライバーは少ないと言われています

タクシーの雇用を増やそう(それだけでは無いですが)と言う事で運賃料金の値上げも実施されました

他にもスマホアプリを活用してタクシーを利用出来るようにしたり、大手の会社では女性雇用や新卒採用などにも力を入れるようになっています

東京、大阪、京都などのタクシー求人をネットなどで御覧いただくと分かる様に給料面や待遇にも力を入れてる会社が増え始め、昔ながらのタクシー業界とは一味違う変化が現れ始めています

特に東京近辺では長距離利用のお客様が多く、単価が高いため、高収入が見込めます

まぁ、そんな簡単な話ではありませんが笑

昔ながらで働き続けているオジ様方からすれば適当に働きやすかった環境が変わってしまって不満も噴出していますが、私の様な昭和最後のオッサンからすると体力ある限り働けるなんて最高じゃないの?って言うのが正直な答え

だから、待ちだけしかしない個タクドライバーは嫌いです
すみません、正直な意見です

もちろんどう立ち回れば稼げるか?なんて今の私には分かりません

100%の答えなんてありませんから

だからこそ、探究心が大切なんです

時代の流れに順応出来なければ勝ち組にはなれません
かと言って稼ぐ事だけが正解ではなく、タクシー業の本質は『運賃を頂いて快適、安心、楽に送迎』と言う事です

一期一会での想い出をお届けするのもタクシーの醍醐味だと思っております

ここまで読んで頂きありがとうございました
次回からは、タクシーの中での想い出や出会い、気付きなど京都ならではのタクシー事情についてお話させて頂きたいと思っております

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