生協のぶっかけ蕎麦
大学院入試を間近に控えた日だった。
入試は、夏休み中にあるので、真夏の暑い日だった。
私は友人と、大学の図書館で日々勉強していた。
お腹が減り、今日は生協食堂に行こうということになった。
私はぶっかけ蕎麦を選んだ。
ネギと天かすが散らされた麺に、少量の出汁がかかっただけの蕎麦だ。
何よりも安く学生時代の自分の財布にはちょうど良かった。
それでも、疲労した脳に染み渡った。
特別なメニューではない。特別な日でもない。
ただの日常の一幕だが、受験勉強の苦しさを一時的に解放してくれた