不安を煽る記事にご用心。能登半島地震での最大加速度2828galと志賀原子力発電所の基準地震動の関係
能登半島地震で志賀町富来地区で観測された最大加速度は2828galであることが防災科学研究所のHP公開されています。一方、志賀原子力発電所の耐震設計の基準地震動は1000galです。
ネット上ではこの数値の単純比較のみで志賀原子力発電所の耐震設計の不安を煽る記事が散見されます。
単純比較するのは間違っています。理由は加速度を比較する地盤面が異なるからです。簡単に説明すると2828galは地表面、基準地震動は地表面より深い解放基盤面を基準とした原子炉建屋設置面での加速度だからです。
実際、北陸電力によると原子炉建屋地下2階で観測された最大加速度は399.2galですので基準地震動1000galよりは小さく耐震設計を十分満たす加速度となっています。
このような記事に惑わされないためにもう少し解説します。
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