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広報業務におけるChatGPT活用術~新技術に伴うリスク対策の重要性~

どうも、かずちです。

最近、AI企業のPR支援も行っていることから、AIツールを頻繁に試しています。その中でもChatGPTは歴史を塗り替える勢いがあり、かつてのインターネット登場時のインパクトに匹敵すると言われています。プラグインが使えるようになれば、時代は瞬く間に変わるでしょう。

ChatGPTは多くの人が知っているツールですが、広報としてどこまで活用できるのか悩む方も多いと思います。そこで、私が実践したことや周りで聞いたことを含めた使い方をこのnoteでお届けします!試行錯誤しながらの情報ですので、「こういう使い方もあるよ」という方はぜひ教えてください!

※この記事は2023年4月26日時点での情報になります。

※ChatGPTの説明は割愛しております、私より詳しい人が発信しているので下記など参考にしてみてください。

※この記事内では自ら考えたプロンプト生成は基本行いません、プロンプト生成に困っている人がより簡単に活用できるための記事であることご理解いただけますと幸いです。プロンプトを極めたい人はこちらを絶対に読んでください。

まずはChatGPTに聞いてみよう

いきなりですが、ChatGPTに広報職でのChatGPTの活用法を聞いてみました。(わからないことは一旦聞くスタイルです。)

だいたい皆さんも予想していたのではないでしょうか。よく聞くのがブロクの作成や企画のブレストなどがあげられています。何に使えるのかはわかったけど、実際にどうやって使っていくのかが気になると思います。よし聞いちゃいましょう、そうChatGPTに笑(今回のnoteはこれの繰り返しです)

これくらいの内容はほんの10秒くらいで出してくれます。ちなみに、あえて誤字しましたが、文脈からしっかり判断してくれていますね。また、6で止まっているのでそのときは、「続き」と打つと問題ないです。難しいことはわからないですが、トークン数が決まっているので、超えてしまうと文章が途切れてしまいます。なのでもう一度試しても同じところで文章は消えてしまいます。

ここくらいはもう皆さん日々使っている方は知っていますかね、では早速ChatGPTが提示した内容を深掘りしていきましょう。といってもChatGPTに聞くだけなのですが笑

SNSやブログのコンテンツ作成

「ChatGPTを使って、ターゲットオーディエンスの関心に合わせたコンテンツやキャッチフレーズを自動生成できます。さらに、GPTが提案する文言やアイデアをもとに、魅力的な投稿や記事を作成し、フォロワーや読者の関心を引きつけることができます。」

なるほどなるほど、ターゲットに合わせてコンテンツを作ってくれるみたいですね。実際にやってみましょう!あれ?でもどう指示したらいいのだろうか…悩みますよね、お任せください!これも逆転の発想でChatGPTに聞いちゃえばいいんですよ。

めちゃめちゃわかりやすいですよね、SNS上ではこういうプロンプトをまとめてプロンプト300集などを作ってフォロワーを稼いでいる人がいますけど、正直300種類も読みきれないし、プロンプトの中身も別に大したことないです。ただそれを時間かけてまとめたことには価値があると思いますけど、ただそれもスプレッドシートと連携してChatGPTにプロンプト生成してもらったら一瞬でそういう資料も簡単に作れちゃいます。

思考はシンプルにするのがいいので、プロンプトは下記に載っているものを覚えるだけで十分です。

考え方も下記内容を知っておくだけで基本は問題ありません。

プロンプトという言葉で惑わされていますが、ChatGPTが導き出したプロンプトを読むと仕事を依頼している感覚と何も変わらないことに気が付きます。ターゲット・アウトプットイメージ・ゴールなどなど通常の業務と何も変わらないんです。ただアウトプットスピードとクオリティがレベチ、だからChatGPTを使うんです。

実際に指示してみた結果がこちらです。

文字数も指定しちゃいました
画像生成AIも使うとSNS投稿が一瞬

これクオリティが高いと思いませんか!
架空のブランドや商品コピーを考えたりと優秀過ぎます。
SNSだから絵文字つけるの天才すぎます。

ちなみに文字起こしツールと組み合わせることで一瞬でインタビュー記事ができあがります。その内容は反響があればまた後日にまとめたいと思います。

FAQの作成と更新

「ChatGPTを用いて、よくある質問とその回答を素早く作成・更新することができます。これにより、顧客からの問い合わせに迅速に対応し、企業の信頼性を高めることができます。また、FAQページに適切な情報を掲載することで、顧客からの同じ質問の繰り返しを減らすこともできます。」

広報だけではなくカスタマーサクセスや営業でも便利そうですね。

今回は広報向けなのでちょっと変えたいと思います。

これを試した結果がこちら

当社を一般にしています

正直、質問自体はそこまで複雑ではなく誰でも思いつきそうですが回答の方はわかりやすくまとまっているので参考にはできると思います。

もう少し広報に役立つように変えたいと思います。

あくまで参考レベルですが、取材においてこの内容を応えられるように担当者と調整していたら大きな問題はなさそうです。ではちょっと意地悪な質問をしたいと思います。

確かに質問が具体的な戦略面まで落とし込まれている気がします。もう一度言いますがあくまで参考程度です。採用広報を行っている方は採用候補者に向けたQ&Aの作成にも役立つと思います。

メールやプレスリリースの原稿作成

「ChatGPTを活用して、効果的な文章や表現を含むメールやプレスリリースの原稿を自動生成できます。これにより、時間を節約し、広報活動を効率化することができます。また、適切なトーンや言い回しを選択することで、メディアや取引先に対する印象を向上させることができます。」

みなさんが一番気になっているであろう、ChatGPTにプレスリリースを書いてもらっていいのかについてです。ちょっと見ていきましょう。

プレスリリースを作成してもらいましたが、皆さんなにかに気づきましたでしょうか。そう、クオリティがこのままでは低すぎるのです。広報担当者でこのままリリース配信を承諾する人はいないと思います。しかしここでがっかりしないでください、ChatGPTはこれくらいでは終わりませんので。

まずは製品の具体的な内容

具体的な内容をインプットしてもらうことでよりプレスリリースに近づきましたね。実際にChatGPTでプレスリリースを作成している人何名かに確認しましたが、要素自体はほぼ入力しておりそれをプレスリリースの形にまとめてもらったみたいです。なので一からプレスリリースを作成してくれる魔法のツールというわけではないのでご注意ください。

あとは事前に自社のプレスリリースをインプットしておいて、「同じフォーマットでプレスリリースを作成してください」と伝えたり冒頭に「あなたは広報の専門家(プロ)です」と入力したりすることでクオリティはあがります。その他のTipsだとプレスリリースで活用する社会背景の部分をまとめてもらうことも可能です。

めちゃめちゃそれっぽいですよね、数字やデータが引用されている場合はソースを絶対に確認してください、そこに関してはかなり弱い印象があるので。たちが悪いのはURLは導き出すのですが、それをクリックしても基本的にはエラーになりますので、惑わされないようにしてください。

リンクをクリックしたら
やらしいですよね笑

プレスリリースの活用についてお伝えしてきましたが、私の考えとしては情報漏洩の観点から、プレスリリース活用は基本避けるべきです。ご存知かもですが、既に情報漏洩が問題になっているため機密情報が多いプレスリリースでの活用は避けるべきです。

社員の活用においても情報漏洩についてはかなり深刻に取り扱うべきです。ガイドラインを策定して、社内喚起を行っていきましょう。

アップデート情報があるので追記します。
OpenAIは4月25日(現地時間)、AIチャットサービス「ChatGPT」に、チャット履歴を保存しない機能を追加すると発表しました。Chromeでいうシークレットモードになります。これで履歴が保存されずにOpenAI側にもデータが残ることがなくなりましたので、もしかしたらプレスリリースに活用する未来があるかもしれません。一応聞いておきましょう。

まぁ最新の情報は読み込めてないかもなので信憑性には欠けますが、もしこれが本当であればかなり画期的ですね。増え続けるチャットのスレッドに嫌気を指していた人もいるかもなので。笑

ちなみに設定は簡単です。ユーザー設定で「Chat Histroy & Training」をオフにするだけです!実際に試しましたが、チャットの欄がグレーアウトされています。

日々、改善が進むChatGPT目が離せないです!

ソーシャルメディアの分析

「ChatGPTを用いて、ソーシャルメディア上の意見やトレンドを分析し、それを広報戦略に取り入れることができます。例えば、SNS上で話題になっているキーワードやハッシュタグを調査し、それらを自社の投稿やキャンペーンに活用することで、ターゲットオーディエンスとのつながりを強化できます。」

SNSのトレンド把握のため、これは架空では難しいので最近発売した話題の「BOSS CAFFEINE(ボスカフェイン)」で調べてみたいと思います。
ちなみにこの記事はとても読み応えがあり、おもしろかったです。

おいおい話が違うぞ!でもそうなんです。ChatGPTではSNSの中身から分析するようなリアルタイム的なアウトプットは現状では不可能です。ChatGPTが提示してくれたのに…と思う方もいると思いますがこういう矛盾もたまにあるので全部鵜呑みにしないでくださいね。でも広報戦略についてはクオリティは置いといて的を得ていますね。ここからブレストしていくとよりおもしろいアイデアにつながるかもです。

イベントやキャンペーンの企画

「ChatGPTは、イベントやキャンペーンのアイデアを考案する際のインスピレーションとして役立ちます。例えば、ChatGPTに競合他社のキャンペーンやイベントの情報を入力し、独自のアイデアを生成させることができます。これにより、革新的で効果的なプロモーション活動を実施することができます。」

当社を一般にしています

ありそうでないようなイベントを考えてもらいました。普通におもしろそうだし、具体的な内容や実施方法まで落とし込んでいるのでアイデアとしては十分すぎますね。企画を考える上では人間よりはるかにアウトプットのクオリティが高いと思います。広報だと、例えば全社総会のコンテンツやメディア向け勉強会の企画案など相談するのが親和性高いです。

最初のが間違ってたので追加で質問
ChatGPT×Fintechのメディア勉強会について

これをブラッシュアップしていけばかなり濃い中身になりそうな予感がします。ちなみに専門家を探すのはChatGPTには無理です、どうやっても無理でした。巷ではマイクロソフトが発表した検索エンジン「Being」なら簡単に候補を出してくれるそうです。

多言語対応

「ChatGPTを使って、異なる言語での広報資料やウェブサイトの翻訳を手早く行うことができます。これにより、海外市場への進出や多文化コミュニケーションがスムーズに進められます。また、言語の壁を越えて顧客との関係を築くことができるため、ブランドイメージの向上にも寄与します。」

これについては言わずもがな。もはや説明は不要ですよね。学びとしては「翻訳してください」だけではなく具体的に指示するほうがいい回答は得られそうですね。

AIは画期的な技術で便利だが…(活用している方はここだけでも読んでください)

SNSが登場したとき、炎上という現象はすぐに起きたのでしょうか。2010年代から炎上は目立ってきて、今では企業のブランド毀損につながるケースも増えてきました。革新的な技術や便利なサービスは最初はその使い勝手の良さで話題になり、ポジティブな口コミが広がりやすいですが、一方でその隙間に悪用を考えている者も一定数いるはずです。今回のAIやChatGPTも同じだと思っています。最初はまだ気づいていない、まだ治安が保たれているけれど、刻々とハッキングを狙っている者はいるはずです。今回のSNSを通したスシロー事件のように、AIで情報を盗んで株価を下げるなんて当たり前にできるかもしれません。だから、活用の際は十分に注意してください!ちなみにAPIを盗む詐欺も起きているので、無闇に新しいツールに飛びつかないでください。

最近Winnyという映画を観てきました。Winnyでも天才エンジニアが社会をよくするために作ったソフト『Winny』での悪用が社会を混乱に陥れています。まだ観てない方はぜひ!

AIの事件は全世界でもう既にかなり起こっています。私が知る範囲内のを載せておきますので活用している方は1度でいいので読んでおいてください。知っているだけで大きく違います。

今、まさにそういう犯罪に対してAIを活用して対策もしているそうなので全てに怯えてAIを活用しないのは技術の進歩としてもったいないと思うのでこういう事件が実際に起きているということだけ知っていただきたいです。

まとめ

ここまで長文をお読みいただきありがとうございます。おそらく読まれた方の中には、「知っていることが多かった」「もっと便利な使い方を知りたい」と感じている方もいらっしゃると思います。ただ、これ以上広報職での便利な使い方は現状ないとはっきりお伝えできます。さらに正直なところ、広報職だから活用できることはほとんどありません。私も最初、プロンプトをいろいろ考えては実行し、考えては実行を繰り返していましたが、結局、業務での用途は大体決まっていたので新しいプロンプトを考える必要はあまりありませんでした。上記で説明した内容も広報だからというわけでもなく、誰にでも応用が可能です。結局、ChatGPTは定型業務を効率よくアウトプットするのに長けているだけです。

今後は、ChatGPTを活用して他のツールとの連携による世界が広がると思います。例えば、マインドマップ作成に特別なコードが必要なのですが、それをChatGPTが考えて、ただ入力するだけで一瞬で出来上がるのです。

また、最近では『AutoGPT』という目標設定をAIに指示するだけでプロセスをすべてAIが考えてくれる最強ツールも登場しています。それを簡単にブラウザで使える『AgentGPT』も同じく注目されています。毎日、AIの世界は刻々と変わり、追いつくのが大変です。

ただし、何度も言いますが、ChatGPTやAIの活用には十分注意しながら、最後には必ず人間が確認をすることを忘れないでください。「AIが送ったから」という理由で許される未来は日本には来ないと思っています。もし、それが許されるようなことが起きたら、日本人がAIに乗っ取られていく前兆だと私は考えます。

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以上。

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