見出し画像

誰も気づかなかったという可能性はもちろんある。だが本当にそんなことがあるだろうか。

重箱の隅をつつくような真似は格好のよいものではないかもしれないんだけど、気になるものは気になる。人間だもの。相田みつを。

ある警察関連ドラマの最終回で、テスト問題の採点をした警視殿が赤ペンでその問題用紙にコメントを入れた場面のこと。

女刑事の解答が16/100しかなかったということに対して
「かなり残念な成積です」というコメントが入っていた。
その文字群を視聴者に読ませようとする意思のある撮り方だ。

もちろんスタッフの人が書いたんだろう。漢字が間違っている。

「せいせき」は「成績」、糸偏だ。

誰も気づかなかったという可能性はもちろんある。編集の段階でそれを見た関係者全員が気づかなかったのだ。そんなことあるだろうか。だが実際に間違った漢字のまま放送されている。

だからドラマの中の状況としてはこの警視に当たる人物が小学校で習う漢字を間違えたということになっている。もちろん間違えた設定にはなっていないけど。

編集スタッフ全員の国語の能力、特に漢字の能力がとても残念だった、ということになるのだろうか。

ただ気づいたけどどうしようもなくてそのまま流しちゃった可能性もある。
この「どうしようもなく」というのは、大人の事情だ。気づいたけれども撮り直しができなかったという可能性だ。

新たに撮り直すようなことをすれば色々と経費が掛かってしまう。もちろん赤字にはできない。だから「間違いを訂正する」という道徳行為を捨てて、作品を台無しにしても手間や費用をかけないことを優先した、という大人の事情も可能性としてある。

もちろんすべて可能性の域からはでない。

「テレビ」だからきちんとチェックされていて、正しい情報がだけが流されている…と思っている人なんか一人もいないだろうけども、沢山の人間が関わっている作品なんだからやっぱりちゃんとしたものにして欲しいとは思ってしまう。人間だもの。相田みつを。

嘘ばっかし垂れ流しているもんな。
誰も見なくなっちゃうよ。


※写真は土曜日のステーキ

英語圏で書道を紹介しています。収入を得るというのは本当に難しいことですね。よかったら是非サポートをお願い致します。