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pokousa
中国書道のワークショップを見てきた。中華新年関連のイベントである。
午前中のお稽古のあとシティまで出て、中国書道のワークショップを見てきた。中華新年関連のイベントである。
「シドニー」というくくりは結構広くて、その中心は「シティ」と呼ばれる。うちの書道教室は北部エリアの中心都市の一つである「チャツウッド」にある。そこも「シドニー」に含まれている。
ワークショップというよりはメンバーの各自がひたすら書いている催しだった。
書を担当していた(中国画もあり)おじいさん三人のうち二人はなかなか大胆に塗り直しwしてくる。塗り絵している状況と変わらないんじゃないかというくらいまで許容するなら、日本の書道とでは認識も技術も学び方が違うということになろう。
もう一人はかなりの達人だった。彼がこのグループの先生的存在だろう。この達人、とりつかれたように作品をかいては落款印を押し、その辺の人にくれてやる。そして葡萄をムシャムシャ食っては、異物をペッするのだ。もう、ほんと、そこに。そしてまた書き始める。
エチケットのことはこの際置いておくとすれば、その達人の書きっぷりはとても素敵だった。
筆運びも大胆でかつ軽快だし、その動きにちゃんと穂先がついてきている。懐も広く、空間を美しい線でリズミカルに区切っていく。漢字のことをよく知っていないとこういう芸当はできないから見ていて楽しい。
と感心していると葡萄をとってきてムシャムシャ…ピェッ
達人の口から吐き出された達人の唾液に塗れたそれを可能な限り見ないようにしながら、いろんなところが日本とも日本人ともちがうなあと再認識したのであった。
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