最初に3輪車に、それから4輪車に移行し、それを2輪車にして、そこからある時期だけちょっと4輪車に乗った。
車には全然詳しくない。
一輪車にも、二輪車にも、三輪車にも、四輪車にも、五、六、七、八輪車にも全然詳しくない。
三輪車には幼児のころ、それから4輪車に移行し、それを2輪車にして、そこからある時期だけちょっと4輪車に乗ったが、それ以来自分で何輪車も運転していない。
4輪車はそもそも買う金がない。だから4輪車に乗らなくていいように電車の駅周辺に部屋を借りている。
生活に便利なら2輪車の利用も考えはするが、シドニーは自転車文化が日本とは違って、かごのついたママちゃりで買い物に行ったり、中高生がちゃり通したりすることがメジャーではない。
日本の駅前みたいに立派な自転車置き場もない。
資金に余裕があるときは職場の街までバスで通っていたが、金がなければ歩くしかない。そういうわけで今は専ら徒歩通勤である。
その通勤の道の途中にはスバルの中古車販売店があり、そこで見かけないマークの車をみた。
走る馬。
もちろん知っている人には馬鹿にされるのだろうが、この馬だけのマークの車は全然知らなかった。
スバルの販売店のはずなのに、スバルの車ではない。
調べるとアメリカのフォード社のマスタングという車だとわかる。
名前もがっしりしているが、顔もいかつくてカッコいい。
まあ、乗る気も買う気も微塵もないけども。
シドニーは日本車の占有率が割合に高い方だと思う。
体感でも半分以上が日本車だと思っていたが、販売台数でもやはり半分を超えるようだ。トヨタ(もちろんレクサスも含む)、日産、ホンダ、三菱、スバル、スズキ、マツダ、ダイハツ、そしてトラックは日野やいすず。
あっちをみてもこっちをみても日本車だらけだ。だから販売店も多い。
このスバルの販売店のちょっと先にはレクサスの販売店があるし、もうちょっと行けばトヨタの販売店もある。
日本人の俺としては、やっぱりとても誇らしい。