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「ご利用者様とそのまわりのご家族のために」リハビリセンター鎌倉 小泉涼平さんへのインタビュー
ルネサンスnote編集チームです。
ルネサンスで働く人の想いや考えを届けるシリーズ「RE:STORY」
シリーズ初回の投稿は、「リハビリセンター鎌倉」の責任者としてお仕事されている、小泉涼平さんのインタビュー記事です。
ルネサンスは片麻痺改善のためのデイサービス「リハビリセンター」にて、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)によって片麻痺になってしまったご利用者様の、機能改善のサポートをしています。
実際のご利用者様のエピソードは、下記の記事を是非、ご覧ください↓
今回は責任者としてお仕事をされている小泉さんに、今のお仕事に関わるまでの経緯や、想いをインタビューしました。
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【プロフィール】
小泉 涼平(こいずみ りょうへい)
ルネサンス リハビリセンター鎌倉 責任者(管理者)
柔道整復師の専門学校を卒業後、骨折、捻挫、肉離れ、スポーツ障害の治療を行う、スポーツに特化した整骨院で 9年間勤める。
整骨院での治療と並行してパーソナルトレーナー、スポーツチームのストレングスコーチ、チームトレーナーを経験。
その後ルネサンスに入社し、介護リハビリ事業 初の柔道整復師としてご利用者様の機能改善の支援をしつつ、責任者としてのマネジメント業務に従事。
自分たちのことを知ってもらうことから、始めようと思った。
ーー小泉さんは、社内ブログにご利用者様とのエピソードをたくさん投稿してくださっています。通常業務がお忙しい中でも、どうして積極的に発信をし続けてくださっているのでしょうか。
「リハビリセンター鎌倉」で働き始めてから、脳卒中を経験されて、退院後のリハビリの受け皿が少なくて困っている方が、たくさんいらっしゃることを知りました。
多くの方が困っている一方で、私たちは鎌倉という地域で運営しているので、サポートできる方々は限られてしまいます。
私たちがサポートできない方に向けて、どんなことができるんだろうと考えた時に、片麻痺のリハビリはどんなことをしているのか、どのような人たちがご利用者様としてお越しになるのかを、まずは社内の人に知ってもらおうと思いました。
「リハビリセンター鎌倉」では、
「したい」を「できる」に、そして「している」へ
をコンセプトとして、ご利用者様のご希望が実現できるようにサポートをして、それが常に継続できる「状態」になることに取り組んでいます。
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ご利用者様は様々な背景を抱えていて、お1人おひとりにエピソードがあります。
演奏家としてまたステージに立ちたい
自分が撮影した写真で個展を開きたい
お友達と一緒に旅行に行きたい
もう一度、働きたい
そんなご自身の「したい」を実現するために、片麻痺であることを受け入れて、その中で最大限チャレンジしている姿に、私自身が日々心を動かされています。
それをもっとたくさんの方に伝えたいと思っています。
ケガの多かった人生。支えてくれた人たちのようになりたい。
ーー話が少し遡りますが、小泉さんがこの仕事に関わり始めたきっかけはなんだったんでしょうか。
幼少期から青年期までの間に、サッカーやバレーボールなどのスポーツをしていたのですが、本当にケガが多かったんです。
肩の脱臼なんかは、合計したら10回くらいしているかもしれません。笑
自分がケガをする度に、たくさんのお医者さんや整骨院の先生、理学療法士の方が心身ともに支えてくださって、出会った方が本当に素敵な人たちばかりでした。それが一番のきっかけですね。
高校生になって自分の進路を考えた時に、父には大学への進学を勧められましたが、自分が本当にやりたいことは何だろうと考えたときに、今まで自分を支えてくれた人達のような仕事をしたいと思いました。
父は、「やりたいと思った進路に進みなさい」と最終的には賛成してくれたので、柔道整復師の専門学校へ進むことを決めました。
卒業後の9年間は、スポーツに特化した整骨院で働いていました。
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ーー整骨院で9年間もキャリアを積まれたあとに、どうしてルネサンスに転職しようと思われたんですか?
前職の整骨院では、スポーツに特化していて、様々な競技の選手たちをサポートしていました。
お世話になった先生が、来院する選手たちのことを朝から晩まで考えているような人で、本当に真剣に向き合っていらっしゃいました。
たくさんのことを学ばせてもらったと思っています。
私もその先生のようになりたくて、同じように選手達のために休まずに色んなことに次々と取り組んでいました。
ですがある時、急に身体を壊してしまいました。
短い期間の中で、何回も肺炎になってしまったんですよね。
それをきっかけに、自分自身の身体のことや、生活のこと、家族のこともちゃんと考えるようになりました。
転職活動をする中で、私の母校が開催する新卒向けの会社説明会にOBとして参加しました。
ルネサンスの介護リハビリ事業の担当の方が熱心に話をしてくださり、
初の柔道整復師として、新しいことにチャレンジしてみようよ。
脳卒中の方に向けた、片麻痺改善のリハビリを一緒にやってほしい。
と声をかけてもらったのがルネサンスとの出会いです。
ーー転職は大きな生活の変化も伴うと思うので、躊躇もあったんじゃないかと思います。ルネサンスに決めた理由は何だったんでしょうか。
実は、転職活動を進める中で、「整骨院の院長をやらないか」など色んなオファーをもらっていました。
でも、ルネサンスで声をかけてもらった内容が、一番自分の心に残っていたこと。そして、熱心にお話をしてくれた担当者の方が、自分のことだけじゃなく、家族のことや、柔道整復師の業界のことにまで気をかけて、何歩も先の話をしてくれたのが決め手になったんだと思います。
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ご利用者様のまわりには、支えるご家族がいらっしゃる。
ーー今のお仕事をする上で、大切にされていることを教えてください。
一番は、先ほどお話したように、ご利用者様自身の
「したい」を「できる」に、そして「している」へ
ですが、支えるご家族のことを常に考えています。
このマインドは、私を熱心にルネサンスに誘ってくれた、担当者の影響もあるかもしれません。
介護リハビリの領域は、家族を含めて、ケアマネージャーの方など色んな人との関わりがとても大事です。
特に、片麻痺の方がいらっしゃるご家族って大変だと思います。
だからこそ、ご家族のことまで考えたサポートが大事だと思っていますし、私たちの施設に来れない時間で、ご家庭でどのようなリハビリができるかもご提案しています。
そうやって、ご家族まで見てサポートをしていくと、ご利用者様が良くなっていく姿をみて、ご家族がとても喜ばれるんですよね。
「小泉さん、麻痺した肘が動くようになったんだよ!」
「お風呂で自分で身体が洗えるようになったよ!」
って、ご連絡をいただきます。
それがこの仕事に関わっている中でも、本当に嬉しい瞬間ですね。
ご利用者様の姿を見て、自分自身もチャレンジを
ーーご利用者様の「したい」の気持ちを受けて、小泉さんご自身の今後の「したい」があれば教えてもらえますか。
前職の整骨院と比べて、私たちの目の前にいるご利用者様は、変化を出すのが難しいです。専門学校で片麻痺は「治らないもの」と教えられましたが、
日々のリハビリでご利用者様と向き合う中で、一歩一歩「改善」している実感があります。
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難しいからこそ、ご利用者様の「変化」が出た時には、本当にやりがいを感じます。
なので、「リハビリセンター鎌倉」で培った片麻痺改善の仕組みやノウハウを広めたい。脳卒中でお困りの、もっと多くの方々に届けたいと考えています。
もう一つ、障害者スポーツのような形で、自分の過去のスポーツに特化した整骨院でのキャリアと、今の仕事との掛け合わせから、また新しいことに取り組みたいと考えています。
片麻痺を抱えながらも前向きに取り組まれるご利用者様を見て、自分自身のチャレンジも続けていきたいと思っています。
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このような取り組みを通して、ルネサンスは「人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニー」を目指していきたいです。
今後もルネサンスで働く人の想いを、このようにnoteの記事としてお届けしていきたいと思います。
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