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誰もが「自分らしく過ごせる」共生社会を目指して

こんにちは。ルネサンスnote編集チームです。

ルネサンスは、運動を通じた健康づくりはもちろんのこと、認知症やがんと生きる方々のサポートにも取り組んでいます。

今回のnoteでは、自社開発の脳活性化メソッド「シナプソロジー® 」の普及に取り組む相澤さんと有竹さんに、日々の活動やその想いについてお話を伺いました。

※シナプソロジー、シナプソロジーロゴ、SYNAPSOLOGYは、株式会社ルネサンスの登録商標です。

【プロフィール】
相澤 麻衣(あいざわ まい)
アクティブエイジング部 ソリューション提案チーム

店舗のスイミング担当として4年間勤務した後、本社のスポーツクラブ事業にて4年間プログラム開発に携わる。その後アクティブエイジング部に異動し、現在に至るまで介護領域へのソリューションの販売や介護事業所のサポート業、シナプソロジー研究所の認知活動を担当中。

【プロフィール】
有竹 麻由子 (ありたけ まゆこ)
アクティブエイジング部 ソリューション提案チーム

店舗のスイミング担当として14年半勤務し、チーフを経験後本社アクティブエイジング部に異動。現在に至るまで、介護領域へのソリューションの販売や介護事業所のサポート業、シナプソロジー研究所の認知活動を担当中。


シナプソロジーが広げる笑顔と心身の変化

ーーシナプソロジーは現在、どのように展開されていますか?
相澤:シナプソロジーは、現在約300の介護施設、全国200自治体3,000以上の介護予防教室で導入されています。

今年9月には世界アルツハイマー月間に合わせて、シナプソロジーと運動を融合させたオンラインライブレッスンを実施しました。このイベントには合計63施設、914名の方々が参加し、「双方向のコミュニケーションで楽しく前向きに運動ができる」と大きな反響をいただきました。

シナプソロジーは簡単で単純な動きをベースに、対象者に合わせて運動強度をアレンジするため、場所を選ばず短時間で、参加者の年齢、性別、体力レベルなどに応じて調整することができます。

たとえば、同じエクササイズでも、高齢者向けは座って行い、アスリートは走りながら行うといったアレンジができます。

そのため、介護施設でのリハビリはもちろん、アスリートのウォームアップトレーニングや企業の生産性向上を目指した活動など、幅広く活用されています。

ーーシナプソロジーを導入した施設では、利用者さまにどのような変化が見られましたか?利用者さまからのお声も教えてください。

有竹:シナプソロジーを実施している施設では、利用者さまに前向きな変化が見られています。

例えばあるデイサービスの施設では、最初は周囲の話を黙って聞くだけだった方がだんだんと自分から話すようになり、他の利用者さまと積極的にコミュニケーションを取るようになりました。

利用者さまからも

「シナプソロジー®をやると自然と笑顔になれる」
「脳がシャキッとした感じがする」
「ここに来るのが楽しみになった」

といった感想をいただいています。

また、シナプソロジーを始めてから、

「無意識に首を振ってしまう症状が無くなった」
「日常生活で物忘れが減ったように感じる」

といった運動機能の改善や、身体的な変化が見られた方もいます。

シナプソロジーの活動に込める想い

ーーお二人は、シナプソロジーをどのような想いで利用者さまに届けているのでしょうか?

有竹:私たちはシナプソロジーを通じて、「すべての人が自分らしく生きるためのお手伝い」がしたいと考えています。

シナプソロジーは、参加者に新たな刺激を提供することができるプログラムです。指示された動作をうまくできない時ほど脳が活性化している証拠なので、できないことは悪いことではありません。

脳は私たちの活動の全ての機能を司っているため、脳の認知機能をいかに低下させないかという考え方も重要です。しかしそれだけではなく、先ほどお伝えした利用者さまからのお声のように、日々の生活に活力を感じ、前向きな気持ちで生きることも大切だと考えています。

シナプソロジーは、シナプソロジーは、たとえ動作がうまくできなくてもついつい笑顔になってコミュニケーションが生まれるので、楽しく続けられるのが特徴です。

「心」と「身体」をコントロールしている脳を刺激し、年齢に関係なく、人と人とを笑顔で結びつけていくシナプソロジーを届け続けていきたいと考えています。

認知症がある方もない方も、その人らしい人生を送るために

ーー認知症の方に向けた取組について、お伺いできますか?
相澤:
現在、経済産業省が進める「オレンジイノベーション・プロジェクト」に参画しています。認知症の方と接する中で、次のようなお話を伺うことがありました。

【認知症の方のお話】

病院で認知症と診断されたその日から、『認知症の人』になってしまう。
自分は昨日の自分と何ら変わらない…。けれども、診断されたその日から、なにか線を引かれてしまったような、そんな気持ちになることがとても辛かった。

認知症と診断されてもできることはたくさんあるし、自分らしく生きるためにも自分でできることは自分でやりたい。
認知症の私たちが持っている力を信じて、サポートしてもらえたら嬉しい。私たちにとって生きやすい世の中は、誰にとっても生きやすい社会だと思うんです。

このようなお話から、社会の中でそれぞれの人が持つ力を発揮できるようサポートしあうことで、「共に自分らしく生きる=共生社会」を実現できるのかもしれないと思いました。

例えば、認知症の方が得意なことや趣味や特技を活かせる場を整えることができれば、それぞれの得意分野を活かし、みんなが自信を持って生活することができるようになると思っています。

日本では高齢化とともに認知症の方が増えており、 2025年には5人に1人が認知症になる[※]といわれるほど誰でも起こりえます。そのため、国内全体では「予防」と「共生」の2つの柱を掲げ、認知症の方ご本人やそのご家族の方の視点を重視しながら取り組みを推進しています。

予防:認知症になるのを遅らせること
共生:認知症の方も暮らしやすい社会を目指すこと

認知症によって認知機能は低下したけれど「より長く自立した生活を送りたい、変わらず運動がしたい、引き続き社会参加したい!」と願う方々へ向けて、「私たちができることは何か?」を考えることが共生社会の実現に繋がると信じています。

[※] : 平成29年版 高齢社会白書外部サイト 第1章 第2節 3 高齢者の健康・福祉より

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/zenbun/pdf/1s2s_03.pdf

ーー今後、シナプソロジーを通じてどのようなことを実現したいと考えていますか?
相澤/有竹: 私たちは、シナプソロジーを通じて人々の心と体を良い状態へ導き、「誰もが自分らしく過ごせる社会の実現」を目指したいです。

現在、シナプソロジーは介護関連、企業の健康経営、ドラッグストア・薬局による地域の健康づくり、教育分野、アスリートのパフォーマンス向上等、様々な分野で活用されています。

今後もさらにブラッシュアップして、様々な方に届けていきたいです。


このような取り組みを通して、ルネサンスは「人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニー」を目指していきます。

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