くさり

いくら鎖をかけたって
君の想いはとめどなく
溢れ流れていたらしい

思いの丈をそのままに
そんな国から来た君は
猜疑心で満たされた
僕らの街で立ち尽くす

眉間に深いしわを寄せ
爪を腕に食い込ませ
必死に堪えていた君は
今どこにいるのだろう

紡いだ言葉で縄を綯い
首に巻いては飛び降りる
何度だって繰り返す
君が帰るその日まで

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?