海の中に沈む道は、生きてるおとがこだましていた。
干潮時にだけ、現れる長い道。
そこは、不思議な感じのする道。
沖へ向かって歩いていく
道の両側は耳を澄ませるとポコポコと泡を吹くおとがしていました。
沢山のカニやヤドカリ、小さな生き物の棲みかは沖へ向かって延々と続く道…。
普通は、沖へ向かって歩かないのでとても不思議な感じがして、心地良い潮風に吹かれながら豊富な生き物の生きる音がこだまして聞こえました。
ただただ聞こえる音に耳を澄ませるとなんだか心が穏やかな気持ちになって、遠くを見つめてぼーっと時が止まったかのような感覚になりました。
毎日のように、海の生き物に触れて、自然と触れていた幼少の頃はずっーーーとこの感覚が大人になるまで続くと思っていたので毎日が楽しくてたまらなかった。
今は、どうだろう??
心の底から、自分を開放して楽しませてあげる事出来てるのかわからないけれど。
海の底に沈む道を歩いていたら
今この瞬間を楽しむことの
大切さ、みたいな単純な事が
愛おしく思えてきたんです。
今の時間だけ、通る事ができる道。
その道をてくてくと歩いて
沢山のいきものの生きてる音を聞くこと。
今を生きてるんだと感じること。
一日一日が大切で、きっとかけがえのない
一日なのだと思いました。
また、行こう!
海の中の道へ
今日も、読んで下さりありがとうございます