【鑑賞レポ】ここでしか見ることができない”トリオ“に圧巻✨|TORIO展
こんにちは!広報部のmaayaです🫶🏼
今回は、8月25日まで東京国立近代美術館にて開催されていた「TORIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」展に行ってきたレポート記事になります📂
TORIO展について
展覧会の様子をお伝えする前に、簡単にTORIO展についてご紹介します。
本展は、パリ・東京・大阪 それぞれ独自の文化を育んできた3都市の美術館のコレクションが集結。そんな3都市の美術館のコレクションから共通点のある作品でトリオを組み、構成するという、これまでにないとてもユニークな展示です。
〈3つの美術館〉
①パリ:パリ市立近代美術館
②東京:東京国立近代美術館
③大阪:大阪中之島美術館
展覧会の様子
続いて、展覧会の様子についてご紹介します!
冒頭でも申し上げましたが、TORIO展は東京国立近代美術館にて開催されていました。展覧会は一部の作品を除き写真撮影可能となっており、ほとんどの作品は写真撮影が可能となっています!最近では、写真撮影がNGである展覧会も多いため、とても魅力的ですね…✨
受付を済ませて展示に進むと、午前中行ったのにも関わらず夏休みだったこともあり、沢山の人が訪れていました。
展示は、テーマごとに3館がそれぞれが選び抜いた作品が並んで展示されています。国や時代、主題、モチーフや、色や形、素材、描かれた背景などテーマとなる共通点は様々でした。
ここで1つ作品を紹介します!
こちらの作品は「現実と非現実のあわい」というテーマで展示されている作品の1つです。
このテーマで構成されたトリオは、いずれも過去の絵画を参照し、画家自らの分身のような存在を描き込むことで、現実と非現実のあわいを出現させているという点で共通しています。
なかでも私が一番印象に残ったこの絵画は、ルネ・マグリットが描いた《レディ・メイドの花束》という作品です。
この作品は、山高帽の男の背に、ボッティチェリの《春》の花の女神フローラを重ねて描いています。
後ろを向いた男を女神が隠すようにして中央に描かれている構図に非現実さを感じ、また神秘的で思わず見入ってしまいました…😳
続いて…こちらの作品は、「空想の庭」というテーマで展示されている作品の1つです。
このテーマで展示されている作品は、いずれも植物が画面全体を覆っており、植物に深いゆかりのある画家たちで構成されたトリオです。
なかでもこちらの辻永の描いた《椿と仔山羊》という作品はトリオ展で展示された多くの作品の中でも私が特に惹かれた作品です。
この絵を描いた辻永という人物は、山羊園で写生を行っていた頃、この作品を描いたそうです。
埋め尽くされた沢山のツバキの中にいる仔山羊たちはどこか悲しげで儚く見えますが、とても可愛らしい作品で目を奪われました…!
みなさんにもぜひ見ていただきたいです!
感想
最後に…
テーマごとに並んだ3つの作品を見比べて観る新しく面白い展示でした。
作品数もとても多く、作品も絵画や彫刻、写真や映像など様々…
気が付けば、作品に夢中になっていました(笑)
同じテーマでも、一見全く違うように見える3作品をじっくり見比べることで見えてきた共通点を見つけたり…単純に自分の好きな作品を見つけたり…などいろんな楽しみ方があることも魅力的でした!!
とても見ごたえがあり、また行きたくなるような展示です✨
東京国立近代美術館での会期は終了してしまいましたが、9月14日(土)から、大阪中ノ島美術館にて開催されています。
ここでしか見ることができない3作品が並ぶとても貴重な機会です!!
関西在住の方はもちろん、今回東京での開催を逃してしまった方、少しでも興味がある方はぜひ行ってみてください…!!
next…
<鑑賞レポート:写本 -いとも優雅なる中世の小宇宙>
お楽しみに🫶🏻