インターネット老人会×量子物理学=世界観ガチャコメディ『かゆうま』
「汚い『ぼくらの』」と評されたこの作品を、皆様ご存知だろうか。
漫画好きの方の中には「モーニングツーがWEBになって、変な作品が増えたな〜」くらいの認識で、もしかしたら知ってる方がいるかもしれない。いたらうれしい。
この物語は桔梗市という特異点に嵬獣が現れ、御神体というロボットに乗り街を守る少女・黄瀬実乃莉と、ゆかいな仲間の物語である。
タイトルの『かゆうま』も「かわいいJCとゆかいな仲間がうまいこと街を守る」の略で、かゆうまなのである。スコットを食べたゾンビではない。
そしてこのタイトルから察せられる通り、作品全体がネットミームに汚染されている。その主な原因は彼、紫藤直哉である。
彼は30年前に、街を守るために御神体に乗る「祈り子」を務め、中学卒業後すぐに渡米。その後、世界的に有名な画家となった。しかし、渡米してから触れていた日本語がだいたいネット用語であったため、このような喋り方になっているという。
このインターネット老人会を敵視する、主人公の父親・黄瀬真。彼もまた娘を溺愛するがあまりに変な言動が目立つ人物である。
そして彼らとともに桔梗市を守る仕事に就く極めて有能な女性、桜田理央奈。彼女もまた、結構な癖のある(ここをクセと読むかヘキと読むか迷うほどの)人物である。
このような人物たちが街を守っていたところ「シュレディンガーの宴」と呼ばれる現象が起きてしまう。
シュレディンガーの宴、略して「シュレ宴」は、量子的に重なり合ったいくつかの状態を、さながら世界観ガチャのように主人公の女子中学生・実乃莉に体現する。
以上のようにこの作品は、キャラの濃さや世界観ガチャの行き先に言及されることが多いが、実はガチな量子物理学考証を専門家にしてもらっている作品なのである。
本当にガチで考証してもらっているので、2巻の巻末に監修の松浦壮先生から頂いた世界観考証メールを一部掲載してもらった。もしSF的に興味を持った方がいれば、ぜひ2巻を読んでほしい。
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松浦先生の著書(※こちらは非アソシエイトリンクです)