私の介護日誌 ありがとう!

昨日、母は、起きてすぐ怒りモードでした。

私に腹がたつらしく、私の着ているパーカーを引っ張ったり、体を押してきます。
理由は分かりません。
私は、とてもしっかり歩いていることと、どこにそんな力があるの~? と思うほど、私を押してくる力に驚きながらも、なるべく抵抗しないようにして、母が落ち着くのを待ちました。
そんな状況が、30分ぐらい続いたでしょうか。
少し落ち着いたようで、ベッドに座って、ただ口だけで怒っている状態になりました。

そろそろ終わるかな-? と期待しながら、きっとお腹がすいてると思い、大好きなバナナを差し出して
「食べる?」と聞いてみましたが、
「いらん!」
だよね-。こんな時は、だいたい拒否するもんね。
でも、まだ何も食べてないから、もしかしたら食べるかな?と思い、バナナを近くに置いて、私は母の視野に入らない場所に避難することに。
そーっとしておくのにかぎりますから。

しばらくして、さてさて、どうしてるかなー? とこっそり様子を伺うと、バナナを食べていました!
お腹すいてるもんね😊
怒っていても、バナナを頬ばる母を見て、何だか憎めなくて、クスッと笑ってしまいました。

しばらくたつと、今度は何故か泣きモードに。
「ごめんね」とか「ありがとう」とか言いながら泣いています。
「どうして泣いているの?」と聞いても、「大丈夫」とか「何でもない」としか言いません。

こういう時は度々あるのですが、私がいつも思うのは、認知症の人にも感情があるというから、怒ったり、暴れてしまった自分に対して
「何でこんなことになってしまったんだろう?」
とか
「悪かったな」 とか、そんな思いになっているのではないかと…。
あくまでも私の憶測ですが、そう考えると、とても切ない気持ちになります。

そんな母ですが、もともと優しい性格なので、怒っていない時など、私を気づかってくれることがよくあります。

寝言で、私が寒くないか聞いていたり、何か食べたりする時は
「あなたの分はあるの?」
とか
「半分にして一緒に食べようか」とか。

今日も高額医療費の申請をしようと、領収書などの書類を整理している私を見て
「大変でしょう?これでも食べて」
と、ティッシュの箱を差し出してくれました。

少し前、私が咳をしていると
「大丈夫?これでもすって飲みなさい」
と、自分がしているエプロンを渡してくれました。

思わず笑ってしまいますが、そんな母の行動は、私にとって、笑いを誘い、癒しでもあります。
ティッシュの箱やエプロンが、一体何に見えているのかは分からないけれど、とにかく、優しくしてくれてありがとう!

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