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フラミンゴを初めて見た思い出と父の眼差し

一番古い記憶は父と2人で行った動物園。確か3歳ぐらいだったと思う。どこの動物園かは覚えていないが、フラミンゴを見て、きれいな色で不思議な鳥がたくさんいる〜と大興奮だったのを覚えている。一本足で立っていてかっこいい〜と思った。フラミンゴの前で父に一生懸命何やらしゃべっている写真が残っている。
大船にある大船観音にも父と2人で行った。それも3歳ぐらいか。父がトイレに行って帰ってくるのを今か今かと待っているわたしの姿を父が隠し撮りをしている。
小さい頃の思い出には父の姿が必ずある。
公園に家族で行っていた時も父と2人でバドミントンをしているのをよく覚えている。夏にプールに行った時も父に泳ぎ方を教えてもらった。
なぜか父との思い出ばかり。母や姉もいた時もあったけれど、2人で行動してた事が多かった気がする。父はいつも寡黙で、でも優しかった。父と出かけるのが大好きだった。
今でも生きていてくれたら、あの頃は…と思い出話も出来ただろうに、その思い出は全てわたしの胸の中にひっそりしまわれている。
そして子供達と動物園に行った時、大船観音に行った時、公園に行った時、ふとその思い出が溢れ出る。ああ、あの時父もこんな眼差しでわたしの事を見ていたのではなかったか。心の中が温かくなるのを感じる。
今だからこそわかる親の気持ち。いつか子供達にも同じように思い出してほしい。あの時のわたしの眼差しを。

#エッセイ部門

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レモン
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