見出し画像

久しぶりに雪の中を歩いてみた|長野旅行記

夫婦で2泊3日の旅行に行くことにしてから、ワクワクが止まらなかった。長野…好き。でも温泉しか行ったことないから、観光はほぼ初めて。どんなところなのかしら。

1日目


朝早く車で長野へ向かう。
まずは小諸城址 懐古園へ。夫が中学校の時に習った「小諸なる古城の…」が見たい。と言っていて、ほら、あの詩わかるでしょ?小諸なる…と言われても全然ピンとこない。夫はその先の文章もわからず。園内にある藤村記念館でわかった。島崎藤村の詩だった。

小諸なる古城のほとり
雲白く遊子かなしむ

国文学科だったのに知らないわたしはポンコツだな。

園内からは日本一長い千曲川が見えた。

お昼ご飯を食べに池波正太郎も通ったカレー屋さんへ向かう。

べんがるのビーフカレー

開店してすぐに行ったから座れた。後からどんどん人が入ってきてすぐに満席になった。危なかった。とても濃厚でビーフシチューみたいなカレーだった。池波正太郎は読んだことないけど、今度読んでみようかな。

次になんと、わたしのために予定を組んでくれた本屋さんへ

BOOKS & CAFE NABO

古民家をリノベーションしただけあって、雰囲気がとてもよい。古本と同じ棚に新刊もあって、変わった作りの本屋だ。それがまたワクワクする。もうずーっとずーっといられる心地いい空間。
夫は急かすことなく、好きなだけ見させてくれた。おかげで満喫できた。2冊の古本と新刊の文庫、手作りの小さな置物を購入した。

次に近くの上田城へ。
上田城は城跡だけで、しかも櫓は冬季休業で見れなかった。ぐるっと散策し、博物館にだけ入る。

上田城入り口

今夜の宿はビジネスホテルなので温泉に寄って入る。

まきばの湯

チラチラと雪が舞う中、露天風呂に入るの最高。1人ボーっとしていると、後ろの2人の女性が親の介護についてずーっと話している。聞きたくなくても聞こえてくる話に、わかる!とか大変ねーとか、心の中で相槌を打った。

ホテルについてから、夕飯を食べに居酒屋へ。
名物のコロッケは大きくてトロトロで美味しかった。

チーズコロッケ

次の日も朝早いので早めにホテルに戻り、すぐ眠ってしまった。

2日目


朝、6時に起こされる。
ホテルで朝食を食べた後、善光寺へ。
お店はまだほとんど閉まっていた。善光寺へ着くと美しい寺と雪景色に見惚れる。

素敵なお寺

中に入ると、今日は煤払いで本堂内陣と内陣お戒壇巡りは出来ないという。またしても。年末だから、仕方ない。散策をして、山門だけ参拝する。

山門からの景色

授与所でお守りを見ていると可愛らしいしずく型の鈴が売っていた。手に取ると、「この鈴はみんな微妙に違う音をしていて、鳴らすと穏やかな気持ちになるんですよ。」と声をかけてくれた。確かにどれも違う音で、普通の鈴の音より穏やかだ。シャリシャリシャリ。すぐに気に入って母の分と2つ購入した。ついでに不動明王の置物みくじも。かわいいから飾っておこう。

次に車内でいろりおやきを食べながら、戸隠神社へ向かう。標高が高くなるにつれ、雪が深くなる。めったに見ることのない、雪景色に大興奮。長靴に履き替えていざ、神社へ。

銀世界の杉並木

すれ違う人みんな外国人。日本人は数えるくらいしかいない。みんな雪用の靴を履いて重装備。それもそのはず。スキー場みたいに雪の中を歩いて行くのだ。わたしは長靴、夫はスニーカー。完全に舐めていた。急坂を登りながら長い雪道を何度引き返そうと思ったか!やっと着いた時は2人共ヘロヘロだった。

雪の中の戸隠神社

夫と冬はもう来ないと誓う。でも雪はきれいで荘厳だった。

お昼を食べるために車で移動していると、バス停に長蛇の列が。外国の方はみんなバスで移動しているからか、車道も人でいっぱいだった。雪深い中、大変だなあ。でもそれほど訪れたい場所なんだなあ。

そば茶屋 極楽坊

お蕎麦は細麺で最高に美味しかった。いくらでも食べられそう!

最後に夫の小さい頃訪れた思い出の地、大王わさび農場へ

たくさんのわさび!

中は色々散策できそうだったが、戸隠神社で体力を使い果たしすぎて、サクッと見てお目当てのわさびソフトを食べる。

横に大量のの生わさびが!

生わさびが乗っているのを頼んだら、なんと、これが美味しい。ツーンとするし、甘いし、やみつきになる〜と言いながらあっという間に完食した。

次のホテルは松本市内なので移動する。

民芸品や民芸家具が置いてある素敵なホテル
部屋の絵も可愛い

しばらく休んだ後、わたしはホテルの向かいにある古本&カフェへ。夫は立ち飲みバーへ。

コーヒーに黒糖が合う

その後2人で居酒屋に行った後、美味しいラーメン屋へ

麺肴 ひづき イリヤマノニボシソバ

夫はすでにベロンベロンに酔っ払って、ラーメンを食べたことを覚えてなかったらしい…
ホテルに帰る間に、あれ?ラーメン食べた?って3回は言ってた。困ったものだ。

3日目


いよいよわたしの楽しみにしていた松本市内観光!ホテルで美味しい朝ごはんを食べてから、まずは松本城へ。

雪の中の松本城

さあ、中へ…
ん?閉まってる。まさか…
休み…休みなの?あー調べれば良かった。
仕方ない、とりあえず次の目的地松本美術館だ!
嫌な予感するからとりあえずやっているか確認。
…休み。休み〜?
じゃあもしかしてもしかするけど一番行きたかった松本民芸館は…
休み…
えー?旅のメインだったのに!あんなに楽しみにしていたのに。もっと調べれば良かった…

とりあえずコーヒーでも飲んで気を取り直そう。

ブレンドコーヒーとプリンも食べちゃう

珈琲まるもは松本民芸家具の創立者池田三四郎が設計、 柳宗悦が開店時褒めたそう。雰囲気のある素敵な店内に気持ちも落ち着いてくる。

ここも行きたかった、松本民芸館を創館した丸山太郎の店、ちきりや工芸店へ行く。

色とりどりのグラスがきれい

あー素敵。店内は食器や雑貨、布物がぎっしり飾られている。どれか買う!もう欲しい。素敵。
じっくりじっくり見ながら、決めた!

花瓶、敷物、ポストカードセット
包装紙も素敵

もう大満足でしょ。
2軒隣の雑貨屋さんでは作家さんの作った鳥のブローチと小さいトレーを買った。

松本は本当に素敵なお店が多くて、みているだけであっという間に時間は過ぎた。

お昼はお蕎麦をたくさん食べた。

そば処 白山

はー満足。長野を満喫した〜

でも松本民芸館に行きたかった…
リベンジしかない!リベンジ!
と夫に言ったらもう違う場所に行きたいかなって言われてしまった…でもいつかまた行きたいなあ。

帰りの車中からはきれいな富士山が。
素晴らしい旅の最後にふさわしい景色だった。

帽子を被った富士山

家では子供達が食べ散らかした食器が山のように残っていることをこの時はまだ知らない…





いいなと思ったら応援しよう!

レモン
よろしければサポートよろしくお願いします!