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サーモンマリネとジャガイモ 自然派シャンパン
入社以来よく飲みに行っている同期友人とワインビストロへ。
友人は今年ワインエキスパートを受験し、見事に一次試験を通過、残すは来月の二次試験(実技のテイスティング)ということだ。
10年以上も前の話だが、会社の男子寮に住んでいた当時、寮内の部屋だと安心してほとんどドアに鍵をかけずに外出していたがある日帰宅すると、小さいセラーに大切にしまっていた20年ほど熟成したボルドーワインが開栓されて3cmほど液面が下がった状態でテーブルの上に放置されていた。この同期の悪友のイタズラで、入社直後のなけなしの金をはたいたもので当時は笑えなかったが(しかも飲まれたのはひと口だけ!)、今となっては良い思い出だ。エキスパートの勉強をしている今なら、あのワインの価値もきっと分かることだろう。悪趣味なイタズラを仕掛けられることもなくなりそうだ笑
まずはシャンパンを。
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クリストフ・ルフレーヴ、9,980円(レストラン提供価格)
Chrisrophe Lefèvre, Champagne, France, 12%,
自然派のつくり。ロゼワインを思わせるほど力強い色調。
ピノムニエ主体。力強い果実味とほのかにスパイシーなヒント、舌に軽やかにタンニンを感じる。自然派の作りで好意的に酸化的ニュアンスを含んでいて飲みごたえのある充実の風味。
サーモンマリネとジャガイモにワインを合わせる。
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サーモンの台座となっているマッシュされたジャガイモにはチーズ、バターが折り込まれているかコクがアップし、サーモン、ワインとの相性をレベルアップさせる。マリネされたサーモンには酸味が効いていて、酸味とは反対の要素をもつバタリーでまったりとしたジャガイモと素晴らしくバランスする。そこにサーモンの脂がゆったりと広がる。自然派の造りのワインの果実味の厚みと、珍しいワインピノ・ムニエ主体のスタイルはスパイシーなヒントに富む。これが料理に魅力的に重なり、バターのコク、マリネの酸味、サーモンの脂、ワインの厚みのある果実味とスパイシーなヒントが口内でオーケストラを奏でる。サーモンは幾度となくワインと合わせてきたが、ここまでの素晴らしい組み合わせはなかなか体験できない。
相性: ★★★★★
続いて頼んだ以下のコクのあるブルゴーニュの白ワインにも料理がよく合った。
ただ、やはり上記のシャンパンのスパイスのヒントが絶妙に料理に寄り添った。
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Domaine Innocenti, Saint Veran, Bourgogne, France, 2018, 13%, 5,980円(レストラン提供価格)
厚みのある果実味、ややしっかりと効いた樽香と相まってふくよかでバタリーな口当たり。酸味も的確に折り込まれていてきれいな輪郭。
相性: ★★★★☆