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揚げ甘エビのブラックペッパー 南仏の太陽の恵みたっぷりのワイン

揚げ甘エビのブラックペッパー。揚げ、甘エビ、ブラックペッパー、酒呑みの心を掴む単語に溢れたおつまみだ。生で食べることの多い甘エビを揚げるとは贅沢。

揚げ甘エビのブラックペッパー

ブラックペッパーが豪快に振られている。牛舌とワインのお店 もんや神保町にて。

ビールを飲みつつ、赤ワインをボトルで頼む前に白ワインをグラスで注文しようとグラスワインメニューを眺める。揚げ甘エビのブラックペッパーに合わせたいワインを発見。ドメーヌ・ラ・フォン フランセーズ、フランス南部ラングドックで造られるワインだ。運ばれてきたグラスの中の濃い色調のワインに、南仏の陽光をたっぷりと浴びるブドウ畑が思い浮かぶ。
ピクプールという品種が主体。ピクプールは現地の言葉で、「舌を刺す」といった意味合いがあるようで酸の強さが特徴の一つのようだ。ラングドックは牡蠣の養殖地としても有名で、レモンのように強いこのワインの強い酸味に牡蠣を合わせるのが好まれる。まずはワインをひと口。

ドメーヌ・ラ・フォン フランセーズ

ドメーヌ・ラ・フォン フランセーズ, 616円 (グラスワインのレストラン価格)
Domaine La Font Françaises
香りにはカリン、洋ナシ、オレンジピールなどの果実香、白い花のフラワリーなタッチも。
風味には、太陽の恵みを感じるよく熟した肉厚な果実味、穏やかな酸味、余韻はしっかりとドライ。ピクプール以外にもいくつかブドウがブランドされているからか、ピクプールの由来の舌を指すような酸味はなく、厚みのある果実味が楽しいワインだ。開栓後、数日が経過しているか、ビンテージが深いか。いずれにしても600円少々とは思えないエンターテイメントだ。

揚げ甘エビのブラックペッパーをつまむ。生で食べるときの甘味を帯びたトロリとした食感とは全く異なる表情を見せてくれる甘エビ。カリカリの皮、揚がって弾力を増した身を噛んでいくと、エビの旨味がジンワリと広がる。そこに粗めに挽かれたブラックペッパーの香りが絶妙に重なり合う。エビの旨味とブラックペッパーのスパイスに、ワインの厚みのある果実味が絶妙に重なった。
相性: ★★★☆☆

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