海外サイズ大ぶりカラマリ イタリア生まれの缶入りスパークリングワイン
海外出張となり少々バタバタしていたため、しばらくNoteへの書き込みが滞ってしまっていた。
さて週末、フードコートでFish & Chipsというお店を見つける。カラマリ、シーフードセットエビ、ムール貝、いかにも海外らしくカリフォルニア・ロールまで、品ぞろえ豊富なファースト・フード店だ。
今回はシーフードセットをオーダー。こちらをテイクアウトして、ホテルの部屋でワインに合わせることを想像し、笑みを浮かべる帰り道。
カラマリ、白身魚のフライにたっぷりのフライドポテトが付いてくる。ボリューム感がいかにも海外だ。
厚めの衣はクリスピーで、カラマリは肉厚のイカの身にしっかりと歯ごたえを感じる。衣のクリスピー、イカの歯ごたえ、イカの旨味と一連の口内でのスモール・ショーが楽しい。ファーストフード的なショップではあるが、なかなかのクオリティだ。
続いて白身魚のフライに。こちらも大きくて厚い切り身、タラのようだ。衣の中に柔らかくほぐれる淡白だがやわらかい旨味を感じるタラの身。数口食べて、ソースで味変する。マヨネーズベースにレモンジュースが入っているようで、マヨのクリーミーさの中に、レモンの酸味が効いていて、こちらもファースト・フードとは侮れないクオリティだ。
シーフードのフライのセットに合わせたのは、イタリア生まれボッリチーニ。
缶に入ったスパークリングワインで持ち運びに非常に便利。用いられているブドウ品種はトレッビアーノ、ピノ・ブラン、シャルドネ、グレラだ。トレッビアーノはカジュアルなイタリアワインによく用いられる品種。グレラもイタリアのカジュアルなスパークリングワイン、プロセッコに用いられる。このイタリア固有の2品種に、ピノ・ブラン、シャルドネの国際品種がブレンドされている。
ホテルの部屋にワイングラスが備えてあり嬉しい。ひと缶400円を切る価格だが、ワイングラスに入れると気分も少し上がる。
ワインは、泡の質感は思いのほかきめ細やかで、炭酸飲料的の攻撃的な泡の感触ではない。香りには洋梨、青リンゴなどフレッシュで快活な果実、風味はほんのりとした甘さを伴うチャーミングで陽気な果実味と、穏やかながら的確にバランスを整える酸味がいい仕事をしている。
先ずはカラマリに合わせてみる。
衣のクリスピー、イカの歯ごたえ、イカの旨味と一連の口内ショーの後を追いかけるように、スパークリングワインを一口。
酸味の効いたマヨソースがうまい繋ぎとなり、カラマリとワインが一体化。クリスピーな衣は陽気なスパークリングにしっかりと同調。イカの旨味、マヨレモンソースにワインの陽気な果実味が出合い、イカが活き活きと海を泳ぎだしたかのように、ビビッドに旨味がライブ感を持って伝わってくる。
相性: ★★★★☆
続いてタラのフライに。ワインの陽気な果実味がタラの旨味を制圧してしまわないか心配したが、しっかりと寄り添う楽しい組み合わせだ。ここでもマヨレモンソースが、食事とワインを繋げる良い仕事をしてくれた。
相性: ★★★☆☆