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ワイン相性の永遠の課題イクラ ロゼシャンパンの懐の広さ
空港ラウンジでサーモンのクリームフィジリ、ビーフカレー、たい焼きを平らげ、フライトに搭乗。
深夜フライトで出航後、機体が安定態勢に入るとまもなく夕食が運ばれてくる。今回は握り寿司を頼んだ。すでに地上で白ワインと赤ワインを遣っており、さらに機内に腰を据えてからサービスされたシャンパングラスを離陸までに空け、どうやら食欲がおかしくなっている。続いてロゼ・シャンパンに。おつまみに出てきたナッツをつまみつつ。
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ジョゼフペリエ, エスプリ・ド・ヴィクトリア ブリュット・ロゼ
Joseph Perrier, Esprit de Vitoria Brut Rose, 2006
色合いは鮮やか、非常に力強いチェリーレッド。
香りにはチェリーリキュール、ラズベリーのハリのある果実香が力強く広がる、ブリオッシュが香りに複雑な奥行きを与える。
風味はジューシーでリッチな果実味、しっとりと舌に残るタンニン、底力のある酸味とメリハリの効いた風味の要素が楽しく押し掛ける。
さて握り寿司がやってきた。
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まずはエビをつまむ。寿司を提供するには決して良いコンディションとはいえない機内ではありながら、弾力を感じるエビを噛むとジンワリと広がる旨味がありがたい。そこにこのワインのジューシーでリッチな果実味はいささか前のめりだが喧嘩はせず。きっと九州の甘口醤油をトロリと垂らすとさらに相性が深まるはずだ。
相性: ★★★☆☆
続いてイクラに。
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魚卵とワインの組み合わせは永遠の難題だ。期待をしすぎないように感情を鎮めながら、イクラの余韻にワインを合わせる。さて来るか臭み、と待ち構えるも臭みが立ちそうで立たない。魚卵のコクと磯の香りに、ワインのジューシーな果実味が違和感なく寄り添った。ロゼシャンパンの懐の広さを改めて思い知らされた。
相性: ★★★☆☆