北九州市立美術館



念願だった場所へようやく行けた。
一目でわかる、写真でもすぐに伝わる魅力があるから行きたいと思っていた。

まず、キャンチで張り出したボリュームは想像通りの迫力だった。圧倒的な存在感だった。
張り出したボリュームとアプローチのゲートの印象が強く、シンメトリーだと感じた。
建物内部にも外装が連続されていたり、そこにつく照明だったり、写真からはわからなかった発見も多く、ゆっくり見学できた。

一番気になったのは人の少なさだ。5月5日というGWのど真ん中にも関わらず、来館者はとても少なかった。なぜこれほど人を集められないのか、

例えば金沢は古民家郡、兼六園、21世紀美術館と一泊で巡れる程度の距離感で観光地がある。バスでも徒歩でも利用しやすい。これらの目玉として美術館が存在しているからあれだけ人を集めるのではないか。
一方で北九州市は、門司港などと魅力ある場所はあるもののパッケージとして売り出せてはいないのではないか。まあそもそも山の上に美術館があるからアクセスが悪いというのもある。そもそも売り上げを出そうという雰囲気を感じなかった。チケットも分かりづらいしカフェの魅力も伝わらない。もちろん展覧会の内容や美術品自体は良いものだと思う。
しかしここでやる意味やこの建物を活かした展覧会だとは感じなかった。建物内に入ってしまえば普通の美術館では寂しい。また建物前面の芝生広場ももっと使いようがあるはず。

やっぱり市立という行政運営だから人を集めたいという気がないのかなあ。
けど調べると21世紀美術館も市立だし、、

強力なマーケターなどがつけば、一気に人気スポットになるのだろう。そのくらい建築としての魅力はある。
人気になって欲しい。そしてこれからも永くあの場に残り続けてほしいと思った。


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