01📚読んだ本

表紙だけ見たら私ヤバいやつみたいだけど
読んだのには理由があって…

瞑想、ヨガをルーティンとして
2年程経ち、最近では京都に行く度、
信徒ではないが晨朝法要に参加していて
『仏教に由来する行為をしているにも関わらず
信仰や宗教について何も知らない…』とふと思った。
寧ろ心の何処かで宗教について
漠然と自分の生活とは切り離し
「異質」「こわい」「怪しい」など
区聞陬見な見方をしていると思うし…
何かを信じるとか拠り所にしたい訳ではなく

知的好奇心として
いい機会だし改めて学ぼうと思い
上半期あれこれ読んでいて、
備忘録も兼ねて、記録する。

「影響力の武器」と「マインドコントロールとは何か」は裏付けや知る上で役に立つかなと思い
所有している中から再読。

「影響力の武器」は人が動かされてしまう原因を6章に分けて具体的なエピソードをいくつも交えて書いてある。（今でこそビジネス書や心理テクニックとしてお馴染みな返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性の法則の原典）

「マインドコントロールとは何か」は
社会心理学専門の西田公昭氏が1995年に出版したもので当時の時勢を踏まえて書かれてあり、マインドコントロールと洗脳の違い,マインドコントロール（対象に操作を意識させず、寧ろ自らに判断させていると誤認させる行動）は程度こそ違えど生活に於いてセールスや勧誘、CMなど影響力の武器で挙げたような心理手法は身近なもので人の無意識を誘導しようとする目的のものは数多くあり、それらがどういう理屈でなされているかを実際にあった事件や社会心理学の実験・研究に基づいて分かり易く正確な表現で説明してある

なぜ今仏教なのかは著者が進化心理学専門のジャーナリストで個人の経験を元に経典や科学的観念や記事・論文に関連させて書き進められていて西洋における仏教の捉え方、心理学、脳科学的に見た瞑想などの体験の解釈などは成る程と思った。また、マトリックスを引用して紐解いていこうとする導入は映画好きとしてはそういう見方もあるんだなと勉強になった。けれども、翻訳の問題か…勿体ぶった書き方で読み難く読了までに時間を要したのと和訳本によくあるが後半同じことの繰り返しで新しい発見があまり得られなかった…お陰で私が求めていたのは“日本人/人間にとっての仏教/宗教とは、神道と仏教がどうしてこんなにも日本では混じっているのか、そしてこれは衰退するものなのか”だったので勝手に期待してたのだが…期待外れだった☹️ただ疑問点が明確になったのでその点においては良かった。


哲学と宗教の全史は400頁近く著者が3年をかけて書き上げた大著。著者の出口治明氏は立命館アジア太平洋大学の学長で、60歳の時にネットライフ企画株式会社（現ライフネット生命）を設立。10年勤続後、現職に。世界各地を訪れ、1万冊超を読破した“現代の知の巨人”、“稀代の読書家“。中でも歴史への造詣が深く過去には京都大学で特別講義で受け持ったことも。
恥ずかしながら名前とライフネット生命の創立者としか認識できてなかったので、調べて改めて偉大さを知った😂

そして冒頭の“はじめに“で私の求めるものの答えに近い文言があり、この人は私の知らないを教えてくれる人だ！とワクワクしながら読み進めた。

やっぱり“はじめに“は要約だからここで引き込まれなければその本にときめいたり、得られるものは少ないなということを実体験から私も再認識した。

内容としてはタイトルにあるように
哲学と宗教の歴史について、時系列で解説及び参考図書の紹介がされるのだが著者の深い教養による解説で別個に捉えがちな歴史的な背景と宗教、また各時代の哲学者達が説いたことを関連付けて理解できるので読み進めやすかった。仏教についての記載はそれなりだったけれど、仏教が百済から伝来した経緯などを改めて知り、その後も分からないことがあっても今まで得たものと掛け合わせたり、著者名と気になる語句を入れて検索すると違うサイトで解説してくれていることが多くて、八百万の神と仏教の神を同じ神と捉え、そこで浮上した説などが記載されていて、私の疑問の点が次々に線となっていく感じで、割と抱いていた疑問が私の中でしっかりと解決できて、なんともいえない達成感を感じてる。私なりの解釈についてはまとまり次第追記していきたいと思う。