レコード(子)が作成されたときに、参照するレコード(親)を自動で作りたい
こんにちは。かなざわです。
最近はsalesforceのフローをよく使ってます。今回はプロセスビルダーでは難しい、作成したレコードが参照する親レコードを自動作成するフローを作ってみようと思います。
利用例
例えば、商談が作成されたら、その商談の上にプロジェクトを自動で作りたい、とか自動作成したレコードIDを他のレコードで利用したいときには、フローを使います。
プロセスビルダーの場合は、「レコードを作成したとき」をトリガーにプロセスを起動した場合、
・作成したレコードを更新
・作成したレコードに関連するレコードの更新
・レコードの作成
は可能ですが、アクションで作成したレコードのIDをデータとして保存できないので
元のオブジェクトが作成したレコードを参照することができません
例)
商談が作成されたら、商談にぶら下がる見積(子オブジェクト)をつくる
⇒できる
商談が作成されたら、商談の上にプロジェクト(親オブジェクト)をつくる
⇒できない
そこでフローを利用することで、作成されたレコードの ID を取得して利用することができます。
手順
①商談が作成されたときをトリガーにするプロセスビルダーを作る
②自動起動のフローを新規作成
③作成された商談IDを保存
④プロジェクトを作成し、プロジェクトIDを保存
⑤商談IDが一致する商談を更新し、プロジェクトを紐づける
①は最後に行います
②自動起動のフローを新規作成
設定⇒フローから
新規フロー⇒自動起動フローを選択します。
③作成された商談IDを保存
左のツールボックスから
マネージャ⇒新規リソースを選択し、下記条件で変数を作成します。
リソース種別:変数
API参照名:任意(OppID)
データ型:テキスト
入力で使用可能:check
④プロジェクトを作成し、プロジェクトIDを保存する
左側の要素からレコードを作成をドラッグします。
作成するレコード数:1
個別のリソースおよびリテラル値を使用:check
オブジェクト:プロジェクト
プロジェクトの項目値を設定:任意の項目を設定
手動割り当て変数 (詳細):check
プロジェクト ID を変数に保存⇒新規リソース
リソース種別:変数
API参照名:任意(PjID)
データ型:テキスト
⑤商談IDが一致する商談を更新し、プロジェクトを紐づける
要素からレコードを更新をドラッグします。
表示ラベル:商談の更新
レコードを識別する条件を指定し、項目を個別に設定:check
オブジェクト:商談
条件を満たしている:項目⇒商談ID(次の文字列と一致する)値⇒{!OppId}
商談レコードの項目値を設定:項目⇒プロジェクト 値⇒{!PjID}
これで商談にプロジェクトを紐づけることができました。
フローの保存をして、有効化を行います。
①商談が作成されたときをトリガーにするプロセスビルダーを作る
設定⇒プロセスビルダー⇒新規
プロセス名:商談作成
プロセスを開始するタイミング:レコードが作成されたとき
オブジェクト:商談
プロセスを開始:レコードを作成したときのみ
条件:アクションを実行する条件がない
アクションを追加⇒フロー⇒自動起動フローを検索
の流れで作成したしたフローを選択します。
フロー変数を設定でOppIDに商談のIDを設定します。
最後にプロセスを有効化すれば、商談が作成されたときに、プロジェクトを参照しているはずです。