年に1度、同期が集まって「同期会」なるものを開催しています。
以前は、夕方に集まって、取りあえず飲んで騒ぐという感じで、忖度の必要のないメンバーなので、楽しかったけど、今、思えば、そうそう集まれないメンバーだけに、飲むだけなのは、もったいなかった。
最近は「とにかく県外をワイワイと旅をする」がコンセプト。
とはいえ、メンバー5名で公共交通機関を使うと予算的にも場所が限られるので、専らクルマで移動しています。ある程度、時間は犠牲になりますが、燃料費や高速料金を5等分すると、中四国、九州あたりであれば、ほぼ出掛けることができます。
基本的に、幹事の好みで目的地が決めると、その後の企画・予約・運転・会計・精算まで、実質、僕が担当するという、ほぼ修行みたいな旅(笑)。
自分ひとりのクルマ旅ならノープランで出発しても、寄り道・道草しながら、それなりに楽しい旅になるのですが、同期を引き連れた旅行となると、宿泊場所やランチの予約、観光スポットの含めた全体のプランニングなど、ワガママな同期たちを満足させるのは大変です。
それでも、僕が泊まってみたい宿や行ってみたい場所が選べるのは最大のメリットではあります。
おかげで、事前予約から直前の確認など、宿やランチを予約した店舗スタッフから「旅行代理店の方はどうされますか?」と確認されるくらいスキルアップしています(笑)。同期じゃなきゃ、面倒なのでやりません!
今回は雲仙の小浜温泉に宿を取り、海の幸を堪能しました。明るい女将さんと美味しい料理のお宿で大正解でした。
■旅館ゆのか
雲仙市小浜町北本町905−26
TEL 0975-75-0100
さて、2日目のスケジュール、事前の企画段階では、色々考えていましたが、個人的な興味もあって、「軍艦島」に行くことにしました。
最終的に予約ができたのは、出発1週間前。
軍艦島(端島)は長崎港から船で約40分。当然、船の予約が必要です。上陸を含めて、規制のある場所の上に、観光客の人気もあるので苦労しましたが、いくつかのツアーを確認して、幸い、早い出港時間の便でしたが、確保できました。
軍艦島付近の海域は潮の流れが荒く、僅かな風でも波の様相は一変する事もあり、上陸できないこともあるとのこと。また、上陸できても瓦礫などでケガをする場合もあるので、承諾書を提出しました。
一応、船酔いの薬は用意しておきましたが、幸い穏やかな海で、あまり揺れることなく、長崎港を出て、しばらく走ると軍艦島が近づいてきたこと、上陸も問題ないとアナウンスがありました。
その姿は、まさに島というより船のようでした。周りに何もないので、ポツンと浮かび、漂流しているようでした。
正直、「軍艦島」=「廃墟」=「恐いところ」のイメージでした。
軍艦島は、1970年代以降、国のエネルギー政策が「石炭」から「石油」転換、合わせて採掘現場が洋上で遠いことによる採算低下を理由に、1974年1月炭鉱が閉山、他に産業がないので、同年4月に全島民が一斉に退去して、僅か3ヶ月で無人島になりました。
その後、知り合いと離れ、寂しい思いや厳しい生活を強いられた方もいたと思います。そんな方々の島への想いや気持ちが集まるところ。
それでも、実際に上陸して、恐いところではなく、そこに多くの島民たちの「生活」があり、喜怒哀楽があったことを肌で感じて、土に還っていく建物たちの姿は寂しいけど、大切な場所(故郷)なんだと感じました。
そして、人類が滅びた後、地球が元の姿に戻っていく過程を見ることができる場所なのかもしれないなと見学通路を歩きながら思いました。
企画担当特権で決めたスケジュール、セッティングは大変でしたが、来て良かったと思いました。
軍艦島から戻り、少し遅めの昼食は、中華街でお気に入りの「江山楼」の長崎ちゃんぽんにしました。
長崎の方には、それぞれにお気に入りのお店があるそうですが、昔、中華街に行った時に飛び込んだお店で美味しかったのと、店員さんの対応が良かったので、それ以来、長崎ちゃんぽんなら、ここ一択になっています。
第一印象は大切ですね☆
■江山楼 中華街本店
長崎市新地町12-2
TEL 095-824-5000
食後は散策しながら、お土産を購入。
長崎と言えば「カステラ」、カステラと言えば「文明堂」。あのCM世代のメンバーのリクエストで「文明堂総本店」でカステラを購入。
さすが、文明堂総本店、建物も箱も存在感がハンパないです。
それにしても、長崎ちゃんぽんにカステラなんて、長崎の方に笑われるオーソドックスなスケジュールだこと。
■文明堂総本店
長崎市江戸町1-1
TEL 095-824-0002
今回の同期旅行、後半は「軍艦島」の史料館や上陸体験など、修学旅行のような内容になりましたが、メンバー一同、何かしら感じるところがあったようで、今でも、集まると話題に出てきます。
旅行プランナーとして、ガッツポーズが出ますね。
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