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三秋縋さんの『スターティング・オーヴァー』を読んだ感想

私はあまり小説を読まないので所々おかしい読み方をしてたり、文脈がおかしいかもしれません。

色々拙いと思いますが寛大な心で読み取ってください。頑張れ。

まず、この本を読んだきっかけですね。

私は漫画家の田口囁一さんの絵が好きなんです。

三秋縋さんの『三日間の幸福』を田口囁一さんがコミカライズで描いていたので(寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。)読んで感想を呟いていました。

そこでフォロワーの方に三秋縋さんの他の作品をオススメされましたのでデビュー作を読んでみました。

『スターティング・オーヴァー』のあらすじとしては

この上なく幸せな人生を歩んでいた20歳の僕が10年前のクリスマスに一部の記憶をなくした状態で巻き戻される。僕は1週目の人生をそのままやり直すはずが一つの過ちを犯し正反対の暗い人生を歩むお話です。

正直な感想として、途中までかなり暗いなぁ…って思いながら読んでました。

主人公である僕がどんどん思考が陰鬱になっていって最初は1週目以上の幸せを望んでいなかったというのに歯車が狂いだし1週目の人生で手に入らなかったものをずーーーーっと追い求めているところは中々つらいものがありました…。

1週目の時の幸せを知っている分、諦めることはできないんだな…って。

どう考えてもこの主人公が幸せになれる未来なんてない…

暗い結末を迎えるんじゃないかな…と思っておりました。

しかし、途中で彼女の正体に気づいた以降の流れは全く予想もしていない展開ですごく興奮しました…。

1週目の僕がどんな結末を迎えたかを思い出し、それを彼女と未来を変えていく僕を見てうれしくなりました…。


この主人公の僕は私以上に卑屈で周りの人や物に対する冷めた見方のところなどが私と似ているな…って思いました。

だからこそ幸せになってほしいと願っていました。

なんだかんだ、兄想いの妹もいるし、やり直すという気持ちになってくれた僕はきっと1週目で得られなかった幸せを掴んでくれると思います。

『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』と確かに同じ作風でした!

暗鬱な主人公、でも最後には本人にとっての幸せを見つけられたような結末。

私はまだ2作しか読んでいないのですが、三秋縋さんの作品の人気というか支持されている理由がわかった気がします。

また今度、三秋縋さんの作品を読んでみたいと思います。


ここまで読んでくださってありがとうございました。

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