目前に迫る2025年問題とは? 何が起きるのか?

みなさんこの問題はご存知でしょうか。そしてみなさんがお勤めの会社ではこれに対する効果的な対策とられておりますでしょうか。2025年といえばもう4年後に迫っておりますが、今日はこの2025年問題について記事にしたいと思います。

2025年問題とは?

2025年、いわゆる「団塊の世代」800万人全員が75歳以上、つまり後期高齢者となります。2025年問題とは、超高齢社会が訪れることで生じるさまざまな影響のことを言います。

これは世界でも経験した国はまだないと言われるほどの高齢化現象で日本がどのようにこの問題を対処するのか、他国のモデルケースとなるべく注目されているとも言われています。様々な問題が起こると言われていますが具体的には三つの問題が大きな問題となると言われております。

問題① 労働者の減少

会社員のみならずサービス業や農業に至るまで多くの労働者が体力的な問題で働けなくなることによって労働者が減少するのがまず一つ目の大きな問題です。なぜなら労働者が減少することによって国として生産よりも消費や処理の割合が多くなるからです。例えば農家が減れば単純に作物が減り、食べるものが減ることになりますが食べる口は減りません。そのため海外からの輸入に頼る消費形になってしまいます。労働者が減少しても消費者の数は変わらないので単純に日本は生産品国消費大国になることになります。

問題② 医療介護が行き渡らない

後期高齢者の割合が増えることで医療や介護を必要とする人が増えるのにそれを支える若い世代が不足するという問題が二つ目の問題です。医療や病院の数が減っている中、患者は増え続けるという逆転現象が起こることも2025年問題の中では注目されるポイントになっています。

問題③ 年金制度の破綻

これも言うまでもないかもしれませんが年金制度も破綻してしまうというのが三つ目の問題です。働けない高齢者が増えているのに少子化で若い世代の労働者も増えないという状況では年金制度を維持するのも難しいと見る専門家が多数います。

企業が取るべき対策

この2025年問題の中で今後ますます深刻になるのはやはり人材不足だと思います。いかに自社にとって必要な人材を確保できるかという意味で①学生から見て魅力ある企業であり続けること、②女性が働き続けることができる労働環境であること、③自動化などテクノロジーの進化を活用すること、④シニア層の活躍できる環境があること、が今後ますます必要になるかと思います。

まずは人材の確保、次に確保した人材が活躍できる環境作り、そしてその中で生産性を確保できるか。いずれも明日すぐに可能になるものではありません。2025年と言われてはおりますが、この四つとも企業にとって永続的に発展するためには必ず必要な要素とも言えるかと思います。

では我々働く側としては何をすればいいのか。それはおそらく他人事と考えず自分は何をすべきかを考えて自分の役割と責任をしっかり全うすること。そして何よりも時代にあわせて自分自身を進化させ続ける意識を持つことでしょう。コロナ禍で以前より付き合いが減った人も多いと思います。少し時間がある今こそ将来に備える自分のための時間として有効活用しましょう。


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