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寒い日の参拝時のオススメは「塗香」
神社やお寺にお参りし始めたのは
伊勢神宮が式年遷宮で沸いた2013年の翌年のこと。
式年遷宮の年には参拝しなかったのだが
夫と「一度はお伊勢さん、見てみたいよね」と言って
初めて伊勢に行ったのが2014年なのです。
ようは、ミーハー心で始めた神社への参拝。
ところがどういうわけか
最近では神社仏閣を参拝することが多くなり、
毎月どこかの神社かお寺に参拝しています。
しかも「香司」という、
仏教とは切っても切れない職業にまでついてしまいました。
人の運命って不思議なものです。
ところで最近、コロナの流行のために
神社やお寺で「手水舎」でのお清めを
中止にしているところが多くなりました。
手水舎は神様や仏様にお参りする際に
自分の身を清めるための場所。
私は手水舎のお水で手をすすがないと
自分が不浄な気がして、
神様仏様になんだか失礼な気がしてしまいます。
こういう時にオススメなのが
「塗香」というお香です。
「塗香」と書いて「ずこう」と読みます。
漢字を見て「練り香水」と似たものを想像する方が多いのですが、
練り香水がクリーム状なのに対し、塗香はパウダー状です。
塗香は僧侶が身を清めるために使うお香。
天台宗や真言宗のお寺では
参拝者が使えるように仏前に置いてあるところもあります。
(おそらく、今のコロナ禍では撤去されていると思いますが…)
僧侶だけでなく私たちも使っていいお香です。
手水舎が中止になっていたり、枯れていたりするところでは
私は「塗香」を使って身を清めてからお参りしています。
「塗香」は火を使いません。
パウダーを手のひらに刷り込むだけ。
これで清めは完了。
先日お参りしたお寺では
手水舎に水はあったのですが、
手水舎の水が凍ってました。
とても寒がり&冷え性の私は
「さすがにこのお水で清めることはできません!ごめんなさい!!」
となりました。
そこで「塗香」でお清めを。
水もお香も身を清めるために使うもの。
冷たい水で清めるのと同じ意味が塗香にもあるのです。
まあ、ただただ氷水で手を洗いたくないばかりに
塗香を使ったのですけど。
使い方も考え方しだいです。