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痛みが動きの多様性を減少させる!!

人は一度ケガをしたり、体のどこかに痛みを感じると、無意識に患部を守ろうとする防衛反応が起こります。

足を痛めた人が、逆脚に体重をかけて足を引きずるように歩く姿をイメージすれば分かりやすいと思います。

痛みをかばうことは、患部の状態を悪化させないために必要な反応です。

でも多くの場合、患部の痛みが解決した後も、崩れた運動パターンが持続してしまいます。
(この例であれば、膝痛みが無くなった後も、痛めた膝をかばうような歩き方、走り方になってしまう)

このように、痛みをきっかけに身についたアンバランスな動きを脳が学習してしまうと、今度は逆側の脚に負担が偏ることになり、他の部位のケガ、痛みの原因になってしまうことがあります。

同様に、一度痛みを覚えると、再発への恐怖で活動量が減り、動きの多様性が減るということも起こります。
例えば度重なる膝痛に悩む人は、膝への負担を極端に恐れ、日常の動きを必要以上にゆっくり行ったり、あるいは無理な体勢を取らないよう無意識に体を守ろうとしがちです。これも体を守る防衛反応ではありますが、極端な再発への恐れは、動きの多様性を損なう要因に繋がると考えます。

体のどこかに障害や痛みを感じた場合、その多くは患部以外の場所に原因があります。痛くない他の部位を積極的に動かす事で、患部への負担が軽減される可能性もあります。

痛みを過敏に捉えて運動を中止してしまうのではなく、その中でもできることに目を向けて、動きの多様性を維持させる必要があると考えます。

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