私とイチと将棋4
イチ、4歳7ヶ月のころ
この年のゴールデンウィークには、通い始めた将棋教室のイベントで、父兄も含めて自由に対局できる日というものがあった。
私はサクとハナの面倒をみていたので、対局は遠慮したが、イチは3時間で合計14局指して9勝5敗だった。
思ったよりも勝てたことも収獲だったが、それ以上に、14局指すことができる体力があることに驚いた。
「あれ?こいつ思ったより強いんじゃないか?」
そう思い始めた私(と妻)は、腕試しということで、幼稚園児でも出られる大会を探したり、将棋を指すことができる場を求めはじめた。
とりあえず、6月に吉祥寺の将棋の森で行われるはしめての将棋大会と、8月に行われるイオンモールの大会に申し込みをした。
大会に出るとなれば、それなりに準備をする必要があるだろう。これまで、何となくでやっていたことが「大会までにはこのくらい」という目標設定がされたわけだ。
なお、この頃の私の心境は…
5月22日
最近はずっと将棋のことを考えている。
正確には「どうしたら子どもが将棋が強くなるのか」ということ。しかし、考えても考えても、自分自身がたいしたことないので、妙案など浮かばない。そもそも強くなるのに近道や裏技などないのだろうが。
比較しても意味がないのだが、他人のブログなども読み漁り、同じ4歳の頃ならイチのほうが強いかな、などと考える。全くもって意味がない。将棋の本を買えば気休めにはなるが、本ばかり増えても中身に取り組まなくては意味がない。
とにかく将棋のことばかりで苦しい。早く私などが全く及ばない強さに至ってほしいものである。
とメモにある。
気負いすぎである笑
ただ、もしかして才能があるのか?と思い始めた親としてはそれを無駄に腐らせたくないと、焦るのも無理はない気がする。
つづく