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プリズムジャンプと高橋メソッドの湯|diary:2024-04-22

Diaryと打っているのにずっと感想文ばかりで日記になっていないのでちょっと日記ぽく始めるが、結局観た映画の話。とりあえず今やってる観たいものは観たので今日までだ。

ということで一応の日記パート

連休の生活リズム狂いの戻しが結局うまくいかずに午前休み。仕事がまあ全くうまくいっていない。思い立って実装始めた画面が時間がかかりすぎている。他人が作ったものに付け加えるのと自分が作ったものに付け加えるのではメンテのコストが全く違う、というのは当たり前だが忘れて痛い目をみる。

賄いめしみたいなチャーシュー丼がめちゃくちゃうまいラーメン屋があってそれ目当てでよく行くのだが、しかしそれだけ頼む訳にもいかず、毎回やばい味付けのつけ麺や二郎系と一緒に食べさせられている。今日やっとあっさり目のラーメンがあることを知ってそれにしたのだが、それすら異常に醤油が強い。どうすればいいんだ。

KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1- 見たよ

キンプリが何であるかは説明面倒だし、いい年した男と男性アイドルアニメとの馴れ初めはさらに説明面倒だ。なんか再始動するのだということでお布施というかお付き合いという気持ちで観たのだが、いやーやられた。

自分の中でアイドルアニメの熱は一旦引いているし、世の中的にもポストアイドルアニメ時代と言っていいだろう。特にジャニー喜多川の件もあって、元々あの界隈のタブーを茶化してギャグに転化している節もあった作品だから、今観るとどんな感情になるのかなと。始まったら全く関係なかったです。

新規ライブパートを入れた総集編とアンセム曲の衣装変えバージョンお披露目、スタッフロール後に長めのふざけた告知でしめる構成。一応応援上映なのだが、地方の平日レイトショーなので客は10人いないくらい。こうなると応援上映というのは「祈祷」みたいな色を帯びるな、と思った。

内容は、いい意味で「これで金とるの!?」という感じ。なんだそれは。金を取るためのプロモーションを金払って見ている感じか。金を払う価値がある。怖い。ステルスクラウドファウンディングというか。

この監督の華々しい実績として、まだ制作決まってないし予算の当てもない(ほぼ絶望的)のに、映画内にすごくもっともらしい続編の告知を入れて、そして実際に資金調達して作ってしまったという。一介でプリズムヤクザと言われている。

故に今回も、何も決まっていないのに新キャラをお披露目したり、あと今となっては権利関係亀裂入ってそうな、スピンオフ元のシリーズの後継作、自分が監督してない作品のキャラを次回作に登場する体でバンバン出す。ひたすら高橋メソッドのプレゼンみたいなのやりながら。(バーンってでかい文字で短文書いたスライドを延々めくるやつ)

とにかくそういうハッタリ効かせた、というかハッタリそのものの演出がめちゃくちゃ上手い。それがこの監督の作風で、ああそうだ、私が観に来たのはこれのためだったと。

総集編パートも、本編でごちゃごちゃとあらましがあるところを、放送事故の「しばらくお待ちください」でかっ飛ばす、それを3回くらいやる。それが許される構成と演出を仕立て上げる。まあすごいものを観させられた。

そもそも、映像作品の作家で続編を自ら進んでやりたがる人ってそう居ないように思う。それを自らフライングで布石捩じ込んでまで、道を開いていく人。面白いよなぁ。女性向けとかそういうの抜きに惹きつけられる。元々サンライズ出身で富野監督のDNA入っているというのもあるし。唯一無二の作家だ。

これの続編も待っている。いや、待っちゃいないんだけど、何かしでかしたら観にいく。

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