量は質に転化する
「量は質に転化する」という言葉を聞いたことはありますか?
量を積み重ねれば、それは質に変わるという意味で使われますね。「ヘーゲルの量質転化の法則」が有名ですが、小論理学で語っている内容とは意味が違っているのではないのかなと個人的には思います。哲学のことはさっぱりわからないので、浅い考えかもしれませんが。
とりあえず今回は「量を積み重ねれば、それは質に変わる」という意味で考えていきますね。
「量は質に転化する」はある意味では正解だし、ある意味では間違いであると思います。
たしかにどんなことでも研鑽を重ねれば質の向上に繋がるでしょう。しかし、それは人の意志が介入している場合の話です。何も考えずにだだこなす行動に果たして意味はあるのでしょうか?
たとえば、絵を上達させたいと考えている人がいるとします。その人は絵を上達させるための手段として「毎日絵を10枚描こう」と考えました。これは何も問題はありませんね。
問題となるのはその内容です。なぐり書きや落書きのクオリティでも絵を10枚書けば目標を達成してしまいます、絵の上達法を調べながら様々な描き方を試して10枚を描いても枚数だけみれば同じ10枚です。
いやいや、やってることが違うでしょと思われる人もいるかもしれませんね。ですが、このようなことが起きていないと言えるのでしょうか。
「質は量に転化する」という言葉があると安心してしまい、そこで思考を停止する人はいませんか?極端な例かもしれませんが、本質を理解していないために結果的に無駄になるような行動をとってしまっている人はいると思います。
本人には申し訳ないですが、もったいないよなと思いますね。
大事なのは本質を理解すること。何かを学ぶのであれば、まずは正しい学習の方法を学び、その上で努力する必要がありますね。
私のnoteがみなさんのお役に立てれば嬉しいです。
もしよろしければコメントやスキしてもらえると励みになりますのでよろしくお願いします。