見出し画像

米国大学院iMBAの卒業式-2024年5月

米イリノイ大学 iMBAの卒業式

2024年5月、無事すべてのカリキュラムを終え、米国イリノイ大学のiMBAの卒業式に行ってきました!
(卒業後の感想については バーで語るiMBAの話 をご覧ください。)

現在居住しているシンガポールからはキャンパス近くの空港まで2回乗り継がなければならず、合計24時間以上の旅とかなり過酷だったので、仕事やプライベートの兼ね合いなど、ギリギリまで行くかどうか悩みました。卒業式(学位授与式)に行かなくても、学位はもらえますしね。

だけど、以前に執筆したこの記事(米国iMBA・MOOCオンライン経営大学院受講ガイド)を読んで、受講することに決めました!とお便りをくださった方々、これからこのMBAを受講しようとしている人、MBA全般の受講を迷っている人、それからオンラインでMBAを取得したのだけれど、残念ながら現地の卒業式に行けなかった人の話…(とあるサイトで見ました)そういったことが頭をよぎり、もし可能なら、やっぱり自分は行けるなら現地に行こう、そう思って準備していました。

飛行機の予約も、変更・キャンセル可(全額払い戻し)のチケットを用意。ガウンとキャップレンタルも、現地で受け取りできるか分からないので、担当者と沢山やりとりをし、国際便でシンガポールまで送ってもらいました。

そんなギリギリの状態の中、晴れて迎えた5月の卒業式。MBAの専攻の人が直接Diplomaを受け取るconvocationと大学全体の卒業式(commencement)があり両方参加したのですが、commencementの方が写真映えするかな、と思ったので、こちらを中心に話します。

また、東京に住んでいる同学卒業生の友人の友人の友人の方が、親切にも広大なキャンパスを車で案内してくれたので、素敵な写真が沢山撮れました。ここに改めて感謝の意を表します。

以下、特に印象に残った6つのトピックを中心に話します。

卒業式がスポーツの試合みたい

60,000人のキャパシティがあると言われるスタジアム (Memorial Stadium)、に卒業生として入場して、パイプ椅子に着席しました。歓声があがったり口笛?を吹いている人たちを見るにつけ、私たちはここで何か試合をさせられるんだろうか…?!と時に不安を感じました。

大学によっては米国でももっと厳かな雰囲気のところもあるでしょうね。

家族総出の一大イベント

米国では家族が集合して卒業生をお祝いする、というのは結構デフォルトみたいです。例えば私のクラスメートはシカゴでばりばり働いている中堅の金融管理職の人ですが、エクアドルから一家総出でお祝いに来ていて、みなさんと会話をするのが面白かったです。おみやげやさんには、イリノイマム(母)、イリノイダッド(父)、イリノイワイフ、イリノイハズバンド、イリノイドッグ…等々といったTシャツがあり、みんなが自分ごととして祝える体制になっていました。

専攻単位の卒業式、convocationの方では壇上に上がり、ひとりひとりdiplomaを受け取りましたが、名前が呼ばれると毎回家族からの歓声があがっていました。

地域の人がお祝いしてくれる

diplomaを受け取る人は卒業式に物を持って入れないポリシーから、ガウンを来て歩いて移動をすることになるのですが、地域の人たちが全力でお祝いの言葉をかけてくれます。挨拶程度におめでとう、じゃなくて、なんかめちゃめちゃお祝いしてくれます。たぶん、スポーツのように、力いっぱいお祝いすることで楽しむ、という文化があるのかな、と思いました。

学位授与のやりとりがめちゃめちゃ面白い

各専攻の教授が、自分たちの生徒は頑張ったからその功績は学位に値する、みたいなことを言って、大学側が常にそれを承認する、というような劇みたいなやりとりが毎回あって、とても面白く感じました。

米国国歌(星条旗)の演奏

周りの人がみんな規律して右手を左胸に手を当てているので、私はインターナショナルステューデント(本校MBAでは全体の25%)だから関係ないかもしれないと思いつつも、真似してやってみました!これが例の!とひとりで感動しました。

MBAの総代も大学全体のcommencementスピーカーもレディ

これはアメリカならではかな~と思いました。日本では重要な役目や役職は基本的には男性が担っているので。私は能力とやる気があれば、性別(やその他本人の属性)に関係のない処遇は大事だと思っていますが。

今回のスピーカーは同大卒業の建築家、Jeanne Gang氏だったのですが、そのスピーチの中で、イマジネーションの重要性について語っていたのが印象的でした。イマジネーションこそが、まだ見ぬもの、心の目にだけ見えるものを実際に形作ることができると。

興味のある方はこちらに全文スクリプトが掲載されていますので、どうぞ。

(おまけ)キャンパスの写真

最後に、地元の学生の方と一緒にまわった、キャンパスの写真をいくつか掲載します。卒業式に出席しようか迷っている人、あといつのタイミングで出るか迷っている人(選べます)、写真やまわりやすさの観点から、5月の出席をおすすめします!キャンパス周辺のホテルはすぐ埋まりますし(日程が近づいてから取ると、3つ星ホテルで一泊500ドルくらいします)、最寄りの空港の航空券もすぐ取れなくなるので、最後のプログラムキャップストーン受講前、卒業式の2か月以上前に予約することをおすすめします!(ギリギリになっても何とかなることもあるので、あきらめないで手段を探ってほしいですが…)

まずは、iMBAの授業が行われたGies college of business から!

外からの写真。

校舎の中も見てみましょう。

キャンパスの風景。車でないと回れないほど広大な敷地にあります。

向こうに見えるオレンジの噴水は、大学のカラーに着色されたもの。近づくと絵具のようなにおいがしました。

イリノイ大学の中で有名な、アルマ・マーテル(alma mater)像。ラテン語で「母校」を意味します。(卒業式のウィークエンドであまりに人が並んでいたので、斜めから取りました…笑)

Japan house (日本館)もキャンパスの中にあります!中には美しい庭園が広がっています。駒込の六義園を彷彿とさせるような…
庭木の剪定の仕方はちょっと西洋風かな、と思うところもあり、
和と洋の融合を感じる素敵な場所でした。

以上です!いかがでしたでしょうか?

iMBAで学んだこと、については バーで語るiMBAの話 でまとめました。

他には、入学当時に執筆した以下の記事もnoteで公開しています。

米国iMBA・MOOCオンライン経営大学院受講ガイド (有料)

イリノイ大学iMBAプログラム(アーバナ・シャンペーン校)受験について/米国オンラインMBA|Reina/上田怜奈 (note.com) (無料)


いいなと思ったら応援しよう!

Reina/上田怜奈
いただいたサポートは、よりよい記事の執筆のため、書籍購入代にあてたいと思います。