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イリノイ大学iMBAプログラム(アーバナ・シャンペーン校)受験について/米国オンラインMBA

はじめに

こんにちは。上田怜奈です。

このたび、2020Fall期のイリノイ大学iMBAプログラムに無事合格することができましたので、後に受験する人のために、体験記を書くことにしました。

自分が受験のためにインターネットで検索したときには日本語の記事や日本人の人が書いた体験記がなかったため、あったらいいのにな、と思ったことと、別の大学のMBA受験体験記で参考になるものが多く、ありがたいな~と書いてくれた人に感謝の気持ちを抱いたので、自分も何かできれば、という想いです。

イリノイ大学のiMBAプログラムは、MOOC(大規模公開オンライン講義のシステム)を利用した初めてのオンラインMBAプログラムのようです。より多くの人がその恩恵を受けられるよう、特に日本人の人が気軽に挑戦できるようになればいいな~と思っています。

2021年1月20日追記:

米国iMBA・MOOCオンライン経営大学院受講ガイド として、プログラムの内容や学習方法、英語のお役立ちツールなどについて執筆しましたので、ご興味のある方はぜひ!

2024年5月24日追記:
古くなったリンクを修正。



簡単に自己紹介

山口県生まれで、大学は大阪(外国語大学)、公的機関で通訳官の仕事をした後、会計事務所で米国税務(USCPAでもあります)と通訳翻訳の仕事をした後、東京で企業研修(語学と異文化)と翻訳の事業を立ち上げました。昨年から欧州はルクセンブルクに移住してきて、こちらで事業を法人化、今は翻訳とソフトウェアのローカリゼーションのサービス提供をメインに、日本と欧米の間の企業進出に関するコンサルティングの仕事を行っています。生活は、日本とルクセンブルクを行き来しながら行っています。

海外経験は大学時代にカナダ・バンクーバーに1年と、インドに1か月の短期留学を経験しました。英語自体は、通訳学校に大学時代から通っていたので、国内でガリ勉をして(?)勉強した感じです。

英会話喫茶にも足繁く通い、ナチュラルな英語になるよう、自分なりに努めてきました。ジェスチャーやふるまい、英語のロジックやジョークなどは、そういった日々のコミュニケーションから学びました。

性格は穏やかで、負けず嫌い/競争心があるタイプというよりも、自分の好きなことを突き詰め、どんどん開拓して極めていきたい、という感じです。チームプレイヤーで、他の人の様子を観察し、不必要ないさかいなく、プロジェクト単位でまとまってやっていくことが好きなものの、プライベートにおいては、常に誰かと一緒にいるというよりも、独立独歩で行動したいタイプです。チームワークにおける得意技としては、人のモチベーションを引き出すのがわりと得意、ということです。自分についても、他人に対しても、興味や関心、好奇心ということを大切に生きているかと思います。

私の勉強の仕方の特長としては、自分で課題を見い出して、興味があるものをどんどん勉強していくのが好きで、得意です。のめり込むほど好きなものは自律的に頑張っていくことができる一方、誰かに命令されたから/決まりだからと言って、ただ教室にじっと座っておくことなどはあまり得意ではありません。足並みをそろえて、人と同じペースで学習しましょう、というのは、正直苦手なことでもあります。

受験に興味を持ったきっかけ

ご存知の方も多いと思いますが、Coursera(コーセラ)というMOOCで、普段から色々な講座を取って楽しんでいました。その中で、イリノイ大学のデジタルマーケティングの講座を取ったときに、その面白さに少々感動しました。面白さのポイントは2つです。

1つ目は講座で習う内容が非常に有用で、すぐに実務にもapplyできるものだったこと。理論と実践の例が両方同時に学べるのがとても優れていると思いました。私の会社の仕事では翻訳のみならず、デジタルマーケティングの知識が要求されることも増えてきており、そういった点で、お客さんにすぐに貢献できるのが魅力的でした。

2つ目は、講座の作りとしての魅力です。長年Eラーニングの開発に携わってきたものとして、講師の先生の話が魅力的なこと、peer reviewやフォーラムなどの受講生とのインタラクティブなシステム、Wikipediaやレゴなどを使用したマーケティングのケーススタディとシミュレーションはCourseraで確認できただけでも、大学の創意工夫が感じられて、面白いなあ、と思いました。

そんな中、たまたまイリノイ大学にEメールで問い合わせをする用事ができて、詳しくiMBAのプログラムについて聞いてみると、なんとCourseraにあがっている部分は半分で、残りの半分はオンラインでのLIVEの授業(週3回別の時間帯で同じ授業がある)で、ディスカッションやチームワークを通じて行っていく、ということでした。ますます、勉強してみたいな、と思いました。

でも一番、最終的なきっかけとしては、コロナで、自分が今まで楽しんで受けていた、地域の様々なオフライン(学校に通うタイプ)の講座がキャンセルになってしまったことです。その分の時間も少し空いたわけだし、いつかはMBAの履修をと考えていたので、チャレンジしてみよう、と思いました。でも、2020Fall期の締切は三週間後に迫っていたので、ここからが大変でした。

出願と必要書類

出願に際し必要となった種類は、私のtermの場合は、メインエッセイ、レジュメ、推薦状3通、これまで通った大学や学校の成績証明書、英語の試験結果でした。GMATのスコア提出はstrongly recommendedと書かれてあったけれども、私は受験を決めたのが遅かったので、提出できませんでした。大学の学部のGPAスコアがぎりぎりでちょっと不安な人は、挽回できる可能性もあったりするようなので、提出するのがいいみたいです。また、Courseraでイリノイ大学の講座を2つ取って、certificate (with honors)を取得していたので、それもせっかくなので提出しました。

これに加えて、オプションエッセイというのも提出することができます。私は、大学やその他の学校にしろキャリアにしろ、あっちこっちいろんなところに行っているので、自分の中ではどういう繋がりがあって一貫性があるのかを説明するために書いて提出しました。また、GPAの平均スコアはそれなりだったにしろ、大学の1、2年生の時の成績はそんなに良くなかったので、アルバイトとの両立に悩み、苦労した、と正直にそれも書きました(それがプラスに働いたかどうかはわかりません笑)。

書類についてもう少し。メインエッセイは、短期的・長期的な目標と、どうプログラムに貢献できるかという内容だったので、執筆前に、これまでに自分の人生やこれからの展望などをひたすらひたすら、ノートに書きだしてみました。また、すでにMBAのdegreeを取得している人に、自分の目標を話して、感想を聞く、というのも行いました。執筆後も、やっぱりなかなか完璧とは言えず、ロジックに穴があったり誤字があったりしたので、何度も書き直しました。

レジュメは、以前から自分が使用していたものをいい機会だと思って書き直し、ネイティブスピーカーなどに見せて、もっと知りたいことってある?などと聞いたりしました。その結果、書き直すことにより、プロジェクトの内容などにより具体性が持たせられたのは、よかったなあ、と思います。

推薦状は、英語が話せて、プロフェッショナルとしても、人柄もとても尊敬している、前職の上司や同僚、ビジネスパートナーに書いてもらいました。本当に忙しい方ばかりだったので、時間を割いてくださったことに感謝しています。

英語の試験については、実は、コロナ禍における特別対応ということで、私のtermはTOEFLではなく、Duolingoというテストでの代替可となりました。英語については、私の場合は自分の仕事の関係で普段から使用しているため、なんとも言えない部分もあるのですが、苦手意識がある人などは、なるべく早い時期から対策をするのがよいかと思います。私は、英語系の資格としては英検1級とTOEIC990点を有してはいますが、それでも、ネイティブと同様とは言えず、仕事の広報文などはネイティブに仕事を依頼したり、ネイティブチェックを受けたりしているので、英語の学習や対策の重要性については認識しています。また、英語の研修もこれまで多く行ってきましたが、やはり、英語力の獲得には一般的に時間がかかるものです。

これについては、検索されると多くのMBA受験サイトで現在の英語力別のTOEFL対策等について書かれてあるので、そちらもどうぞご参照ください。

インタビューの準備

締切ぎりぎりに書類を送り、2日後にインタビューへの招待メールが来ました。オンライン会議システム、Zoomでのインタビューです。

通常の会話については、通訳などの仕事をしてきた経験から一定の流暢さはあるものの、自分自身の気持ちについてしっかりとプレゼンをしたことは実はないな、と思い出し、可能な限り精を出して準備することにしました。

と言っても、フルタイムで会社の経営の仕事をしているため、1日に、特に平日に用意のために避ける時間は1時間程度…

3週間ほどインタビューまで時間があったので、対策?として、主に3つのことを行いました。

1 過去のインタビューの質問に目を通し、自分なりの回答を用意する/鏡の前で時間を測りながら練習

2 Preplyなどの英語の先生に自分のスピーチを見てもらう

3 友達にロールプレイをしてもらう

時間でいうと、Preplyなどの英語の先生とオンラインでセッションをしてもらった時間が10時間、友達とのロールプレイが2時間、1の回答用意と自主練が12時間位、計24時間ほどですね。

通常、スピーチなどをする機会があると10時間くらい自己錬をしたりするので、自分としては、まあそんなもんかな…という感じです。

2、3について、先生や友達に、インタビューでの想定質問をしてもらい、私が答えるのですが、なんでそう思ったの?とか、〇〇の単語の発音がちょっとおかしいとか、ツッコミをしてもらうようにしました。先生が米国人の大学教授で、インタビューについての豊富な知識がある人だったので、とても助かりました。また、友人もビジネスの分野で修士号をもっていて、とても的を得た、そしてプロフェッショナルな質問をしてくれたので、それもとってもありがたかったです。

過去のインタビューの質問については、上記の1でリンクを貼った通り、本当に自分自身についてのことです。何か専門知識を問われるというよりも(少なくとも私の回は)、自分の目標や、人生で大切にしていること、この大学を選んだ理由などについて質問を受け、答えていきました。所要時間は20分くらいでかなり短かったです。

でもそういった、自分の気持ちを問うシンプルな質問こそ、よくよく考えていないと、なかなか言葉がついて出てこないものですよね?(少なくとも私は、準備していないと焦る派です…照)

ここのウェブサイトの動画で、イリノイ大学のiMBAのDirectorがインタビューのコツについてそもそもまとめているので、これは必見だと思います。大学やプログラムのことなど、自分でしっかりリサーチして臨むことが重要だと、言っていますね。

※動画が消えていましたので、代わりに入学の手順やエッセイのコツなどがまとめられたこちらのサイトをご案内します。サイトの下に動画もあります。(2024年5月24日)

この動画を最後まで見てもらったら分かるかと思いますが…こちらからする質問というのは重要なようです。

ちなみに私も、2つほど、質問をしました。プログラムについてと、受講生についての質問です(被ってしまい、この記事の読者を悩ませるといけないので、こんな感じで曖昧にしました)。

結果

インタビューを受けたその週の終わりに、Eメールで合格のお知らせが届きました。このタイミングは、受験のtermや、インタビューの設定時期によっても異なるようです。

おわりに

ということで、私自身のiMBAプログラムの受験体験について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。再現性については、他の人のデータがないのでなんとも言い難いところではあるのですが、何か一つでも、参考になることがあれば幸いです。

こちらのプログラムを受験することに決めた方で、もし私で何かお手伝いできることがあるようなら、話を聞くことくらいはできるかもしれません。

その際の私への連絡先Eメールアドレスとしては、

info(アットマーク)sakuralinkage.com  

をご利用ください。このアドレスは基本的に秘書が毎日確認しています。

忙しいときは1週間くらいお返事に時間を頂戴することがあるかもしれませんということと…

予告なく上記削除することがあるかもしれないということはご了承ください。(あと、無いとは思いますが、明らかな誹謗中傷などについては、日本/ルクセンブルクの弁護士の先生と共に対応させていただきます。)内容によっては、必ずしも返信することができない場合があることをご理解いただければ幸いです。

また、あくまで個人の体験談になりますので、出願に必要な書類や内容等、変更や解釈の違いがあることもご考慮いただき、ご自身でリサーチした上で様々な判断をくだしていただければと思います。本記事の内容を参照し行動されたことへの責任は、合否を含め一切負いませんのでご了承ください。

このページはリンクフリー&シェアフリーですが、記事の大部分を転載する場合などは、上記Eメールアドレスにご一報いただけますと嬉しいです。

おわりのおわりに…

記事を頑張って書いたので、よかったら最後に宣伝させてください。

ルクセンブルクで、国際コミュニケーションのコンサルティングファームということで、Sakura Linkage International Sarl-Sという会社を経営しています。

ひとことで言うと、日本と、欧州/米国のビジネスを繋ぐためのお手伝いをまるっとします、という会社です。

もう少し具体的に言うと、

リーガル/財務会計/マーケティング書類の書類翻訳、およびソフトウェアのローカリゼーションを各分野のプロフェッショナルと共に対応しています。マーケティング書類については、コピーライティングを意識した文書作成も可能です。ローカリゼーションは大型のものとしては、米国の大手デジタルマーケティングプラットフォームのプロジェクトを5年ほど扱っています。

他に、ビジネス英語や異文化のEラーニング/企業研修のご提供も強みで、日本では年間200件程度提供してきました(私自身が講義をする場合は、英語スピーキング初級中級、会計英語、会社役員のための英語などのテーマが得意です)。

各国の会社設立のためのリサーチや、弁護士などのプロフェッショナルを含めたコンサルティング対応も可能です。

ぜひ上記の会社ホームページリンク先のフォームから、お気軽にお問い合わせください!

以上です!

コロナ禍、それから各地の自然災害などで大変な時期が続いているかとは思いますが、

こういったオンラインのシステムの活用などでみなさんの勉強が継続できますように、

願っています。

それから、私も個人的には、人生の間でそれこそ勉強どころじゃない…というような危機も色々とありましたが… 時が回って、多少腰を据えて勉強できるような時期も訪れていますので、

今、何もかもうまくいかなくて、なんのチャンスにも恵まれないように感じている人も、どうか気を落とさずに、長い長いスパンではきっと運や機会が巡ってくることがあるでしょうから、

お体に気をつけて、げんきで、日々をお過ごしくださいね。

Reina

続きのnoteは米国iMBA・MOOCオンライン経営大学院受講ガイドにて!













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Reina/上田怜奈
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