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#04 学びがあれば、「失敗」にも価値はある。
0. はじめに
今回の記事では、
「失敗の価値」
をテーマにしてみました。
みなさんが
現実にうまく折り合いをつけて、
自分の役割を果たす一助となったら幸いです。
私は、失敗を通して学びました。
・「勝ち」「負け」以外の評価軸を、自分の中に作ることが大切であること。
・存在意義は、他者に貢献したときに生まれるということ。
・「自分の全て」である組織を、離れても生きていけること。
1. 失敗の中にある学び
① どうしても勝てなかった「後輩」の存在
運動神経、闘争心の強さ、経験値において、彼女は格上でした。
「実力が全て」と考えている彼女は
自分より強い人を尊敬し、弱い人を見下していました。
先輩に無礼な態度を取ったり、
暗黙の了解を守らなかったりしていても
実力が重視される部活において
「結果を残せる」彼女に
私は、強く注意できませんでした。
それは、
私よりも彼女の方が
部活に「必要とされている」
と感じていたからです。
_____
部活という組織には、上下関係が存在し
それぞれの学年に「役割」が割り当てられています。
どんなに見下されていたとしても
私は「先輩」として
彼女に言わなければいけないことが、ありました。
_____
脅威的な後輩に立ち向かうため、
「先輩」「後輩」のあり方を考えるようになります。
②「先輩」としての、私
私が所属した部活には、練習終了後に
後輩が、先輩にアドバイスをもらいに行く。
という決まりがありました。
「自分より上手い彼女に、私は何を言えばいいのだろうか…。」
現役の時は永遠にわからなかった
この問いに対する「答え」を
引退して、時間が経った今
考えてみたいと思います。
_____
① なぜ彼女を恐れていたのか?
→ 私も彼女と同じく「実力が全て」だと
(無意識のうちに)考えていたから。
彼女が「上」で、私が「下」
揺らがない実力の差は
先輩後輩という立場の差よりも
強い影響力を持っていました。
② 「先輩」としてのあり方
→ 私は、同じ組織に所属する「先輩」として
彼女に何を教えるべきだったのでしょうか。
先輩という役割は、どのようなものなのでしょうか。
・上級生として部活全体を引っ張っていくこと
・部活に、懸命に取り組む姿を見せること
・実力の有無を理由に、人を見下してはいけないと教えること
かもしれないと、今は思います。
______
③ 私ができること
勝てない自分に、価値を見出せなかった私は
「自分にできることは何か?」
と考えるようになりました。
状況を改善するためには、
1. うまくいかなかった過去を振り返ること
2. その原因を見極めること
3. 改善のために行動すること
が大切だと思います。
私は、その試行錯誤を通して
「自分の強み」を知り、
組織に「貢献すること」に価値がある
ことに気づきました。
2. 自分の思考を知る
過去を振り返り、
自分を客観的に分析するために
私が実践したものを1つ紹介します。
日記の活用
(ⅰ) 日記を書く
・今日の出来事
・自分の感情(可能ならば、その理由も)
・今後どうしたいか?
(ⅱ) 後日、振り返る(自分を客観的に評価する)
・「なぜ」このとき、こう感じたのか?
・今の自分ならどうするか?
何度も見返して、
自分の行動、好きなもの、嫌いなもの
うまくできたこと、できなかったこと
それぞれの共通点
を探してみてください。
_____
1つ例を挙げてみます。
(ⅰ) 日記を書く
【出来事】
・後輩に、部の規則を守ってほしいと注意した。
→勝つために必要ないことはやりたくない。と反発された。
【自分の感情】
・なぜ、守らない?なぜ、それが許されるのだ?(怒り)
→(理由)たとえ理不尽であっても、守るべきものだと思っているから。
【今後どうしたいか】
・部の規則を守ってもらう。
(ⅱ)後日、振り返る
【客観的な評価】
・後輩が何よりも大切にしてるのは「試合で勝つこと」
・私が重視してるのは「規律を守ること」
【今の自分ならどうするか】
・規律を守る「意味」を説明する。
・後輩にとってのメリットを提示する。
(間接的に、試合の勝敗にも「良い影響を及ぼす可能性がある」ことを示唆する等)
3. 私にとって大切なこと
それは、「私はここにいてもいい」という
安心感があることです。
自分に足りないものを素直に受け入れて
改善するために行動し続けていたら
どこかで、
味方になってくれる人に出会えると思います。
自分に合う「環境」や、「行動の仕方」
を見つけることができた時に
自分の本当の魅力が発揮される
のではないでしょうか。
4.おわりに
もしも、
自分の価値を見出せない時があったら
「他者や組織に貢献する」
ことを意識して行動すると、
何かが変わるかもしれません。
結果の良し悪しを重視するのは
当然のことだと思いますが、
うまくいかなかった時に
ほんの少しだけ、立ち止まって
その価値観を見つめ直してみて欲しいなと思います。
日々、懸命に生きるみなさんが
より良い毎日を過ごせることを祈っています!
ここまで読んでくださってありがとうございました。