見出し画像

《41通目》ポケットから手を出す

先生へ

ポッケから手を出すことは、ひとり夢から覚まされる瞬間かも。
そう思うことがあります。

私はポケットに手を入れると安心する。
なんかそれだけで、毛布にくるまれた夢の中で、歩いているような気分になれる。
チャックをあけたパーカーのポケットに手を突っ込んで。少し裾が翻(ひるがえ)った角度。そこで腕がちょうどいい。大学敷地内の芝生を通り過ぎ、心地よい風を受けながら、すべてにくるまれて歩いていく。

でも、人が来ると必ず手を出してしまう。
人に会うと、夢から覚めるってことかもしれません。

小さいころ、ポケットに手を入れたら、顔から転ぶよ。から教わって…。
中学・高校では、それは感じが悪い、やっちゃダメと教わってきました。
だから、人の前ではやらない。
人の前では、ポケットに手を入れて歩こうとは思わない。

自分はきっと、1人の時間(=ポケットの時間)がめっちゃ好き。寝ることぐらい。でも、厳密にいえば、私が本当に求めているのは、外に出た手をポケットに入れること。ずっと中にあると蒸し風呂になるから、やっぱり外に出たくなる。でも、ずっと外にいるのも大変だから、たまにはポッケで休みたい。

たぶん、手が冷え切ったあとのポケットの時間は、最高だ。

たまにはポッケから覚めて、たまにはポッケで夢を見る。
そんな感じで、日々やっていこーって勝手に思ったっていう(笑)。
そういう話です。

2024.11.26 くっそしょーもないこと書いちゃった。 れいん。

いいなと思ったら応援しよう!