「青い山脈」
青い山脈を聞いて、いっぺんに好きになった。
藤山一郎さんの美声(バリトンボイスというらしい)と心弾むようなメロディーも好きだったが、何よりも僕を引きつけたのが歌詞だった。
若く明るい 歌声に~
雪崩も消える 花も咲く~
小学校1,2年生ぐらいの子どもゆえ、歌詞全体を理解していたというつもりは全く無い。
だけど、子どもながらに青い山脈を聞いていると、歌詞の情景がパッと目の前に現れてくるようで不思議だった。
晴れた空にそびえ立つ緑豊かな山々や美しい富士山。勢いよく流れる雪解け水などなど。
さらに、太平洋戦争で敗戦し、焼け野原になってしまった日本の歴史を知ったとき、この青い山脈にそれまでとは違った情景が加わるのだった。
雨に濡れてる 焼け跡の~
名もない花も ふり仰ぐ~
原爆投下、焦土と化した街並み、学徒出陣、駅前でたむろしている戦争孤児。そして、敗戦後の焼け野原から復興に向けて力強く立ち上がる人々。
最初は、美しく心弾むような曲だったのだが、戦争の事を知ると、哀愁を帯びてくると言おうか、頑張れ日本と思わずにはいられないのだった。
(後づけ臭が・・・)
さて、何年か前、ある本を読んでいて、青い山脈について書かれている箇所があり驚いた。
それは、青い山脈を国歌にしようと運動をされている方々がいると書かれていたからだった。
青い山脈を国歌にということの是非は置いておくとして、その箇所を読んだ僕は、思わず「それ、わかる」と膝を叩いたのだった。
それくらい、藤山一郎さんが歌う「青い山脈」は、ある意味、日本を象徴しているように僕には感じられるのだ。
さあ~、それではご一緒に!!
チャンチャンチャーン、チャンチャンチャーン、チャラララ、ランランラン
チャンチャンチャーン、チャンチャンチャーン、チャラララ、ランランラン
あ~、泣けてくる。
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