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産後の恨みは残り続ける

「産後の恨みは一生」って言われることも多いかと思います。
私は小さい頃から、人に対して怒りの感情を抱くことがない人間でした。優しいからというより、怒る労力を割くほど他人に関心がないのかもしれません。

そんな私でも、長女の出産後、とてもとても感情的に怒りを抱く出来事がありました。

私はフリーランスとして働いているので産後2ヶ月で仕事に復帰しました。そして産後3ヶ月くらいの時にベトナムから日本に一時帰国しました。ベトナムで出産したので、日本にいる家族に娘を会わせるためです。

仕事復帰した直後だったので、帰国中も仕事は休めず、娘の面倒を見ながら働いていました。

そんな一時帰国中のある平日の出来事でした。

いつもは娘が寝ている間に仕事を進めているのですが、環境が変わったからか、娘はずっとグズグズしていました。仕事の片手間でしか面倒を見れていなかったので、次第にグズリがエスカレートしてギャン泣きになっていきました。

私の両親はまだバリバリ働いており、家にいません。
夫は東京で打ち合わせがあるというので不在。
私は泣き喚く娘を抱っこしながら、(ノイキャンの精度をMaxにして)大事な打ち合わせに参加していました。

すでに私の疲労と気力は限界。

そんな状態の私に対して、実家に住んでいる私の妹(当時まだ学生)が、
”期末試験の勉強しているから静かにして”
という趣旨の文句を言ってきたんです(内容はっきり覚えてはいません)。

いつもだったら、「赤ちゃんは泣くのが仕事なんだから、イアホンでもして我慢してて」などと適当に流せていたはずが、この切羽詰まった状況で言われたので、ほんとうに”プッツン”と、脳内で何かが切れた音が聞こえて

そしてどうしようもなく涙が溢れ出て止まらなくなりました。
妹に何かを反論する気力もなく、ただ背中を向けて無視することしかできなくて。

幸いカメラOFFの打ち合わせだったので、静かに咽び泣きながら、会議には参加し続ける。娘はまだギャン泣き。

この状況にどうしようもない絶望と孤独を感じたのを覚えています。


私の様子を見た妹はさすがに何か感じたらしく、その数時間後に「抱っこしようか?」と申し出てくれましたが、時すでに遅し。

当時感じた妹に対する負の感情はなかなか消えず、当時から3年過ぎた今でもうっすら残っています。でもこうして当時の私の気持ちを言語化することができるようになるレベルまでは、感情が薄れてきたのも事実。

妹に対していつまでも負の感情を抱き続けるのも嫌なので、自分の中に渦巻いているこの気持ちを書き出して、せっせと消化したい。


本当に、「産後の恨みは一生」というのは本当です。
これから身近で赤ちゃんが生まれるみなさま、産後のママに対しては寛大なこころで接してください。未来の良好な家庭環境のためにも。

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れいこ
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