暗闇は、あかるい。

その日の予定がぽっかり空いてしまったのが確定した昼。なんとなく探して見つけたのが ダイアログ イン・ザ・ダーク 。

ダイアログ・イン・ザ・ダーク「内なる美、ととのう暗闇。」

 
見ると、夕方の回が空いていて行ってみることに。
「ビール冷えてます」の一言に惹かれてしまったのはしょうがない。笑
 

申込みをした時は残席4だったのが、行ってみると満席になっていた。

更衣室で裸足になって、
間接照明がほわーんとしている小部屋に通されて、
最初にちょっとご案内を受けて、

「暗闇では何も発しないのはいないのと同じ。
どんどん声に出して行きましょう」

と伝えられてから白い棒が渡されて、
ライトがちょっとずつオフになっていくと、
あっという間に真っ暗になった。

ちょっとの隙間光もない暗闇。
その中で自己紹介をしてスタート。
 

初めての棒を使いながら
おっかなびっくりしながらみんなで進んでいく。

慣れてくると、いろんなことがわかってくるから不思議。
 

どんなところを歩いているかは足の裏の感覚でわかるし、
声の聞こえ方で誰がどこにどのくらいの距離感にいるのかが
感じられるようになる。
 

とっても感じたことが２つあった。
 

一つはグラスにビールを注いでもらった時。

並んで座る私達一人ひとりにグラスが配られて
プシュって音の後に こここここしゅわ〜っと満たされて
持っているグラスの底からひんやりしていく感覚が新鮮だった。


こんな暗闇でどうやって注ぐの〜？って声が上がっていたけど、私は、誰かにビールを注いでもらえる、なんなら（暗闇だから見えないけど）イケメン（だとご案内されていた 笑）の方からサーブされるってことが嬉しくてワクワクしかなかった。その疑問を持たなかった。
 
だって、彼らは常にこの世界で生きているから
と思ったから。

光をかんじられる私たちにとっては当たり前でない暗闇は
彼らにとっては当たり前。
ならば、きっと、それらは普通なんだろうと考えた。
 

冷蔵庫の有り物でちゃちゃっとご飯が作れるのは
その経験をたくさんしているから。
でも、それをやって来ていない人にとっては
「どうやるの〜？」となるのと感覚的には同じじゃないかな？と思った。
 
ビールはとーってもおいしかった。銘柄まではわからなかったけどね。笑
 

もう一つは石に触った時。
 
ゴロゴロとした丸い石の上を歩く場面がありました。
痛いイタイ！と声が上がる中、アテンドをしてくれた方が、
「しゃがんで石を触ってみてくださいね〜」と。
 
丸い。つめたい。などの感覚と共に
私はなんとなく 色 を感じました。

真っ先に浮かんだのは灰色のよくある感じだったけど、
もしこれが全てアメジストだったら、
クリスタルだったら、カーネリアンだったら、、
といった妄想族が発動（笑）


でも、そう思ったことで、
私の世界は一気に七色の石に囲まれた世界にガラッと変わった。
 

イメージだけは自分だけのもので、どこまでも自由だ。

暗闇は、暗くなく、とっても明るいのだと感じました。
 

アテンドしてくれたあっこさんは
生まれた時から光を知らない、とお話してくれました。
 
そうかぁ、、と思ったと同時に、私が率直に思ったのは
光を感じたときのワクワクを味わえない人生はつまらないだろうな
ということ。余計なお世話だよね。苦笑
 

けど、アクティビティーが終わってみたら
暗闇に生きる人だからこそ見える世界があって
感じられる喜びに生きているように思って
その人生の素晴らしさを見せてもらった感じになった。
 

光を感じて目にいろんなものが映るからといって
何もかもがわかるわけでもないと思う。

「見たい景色を見よう」というフレーズを使い
そのお手伝いをしているセラピー活動の中で
視覚がどの程度なのかは関係がないのではないかと思った。
 

「暗闇では何も発しないのはいないのと同じ」
 
五感が（いつでも）使える状態でいるからこそ出来ることはあるものの、そこに十分に甘えていることもあるなぁと思った。

ちゃんと在る。ちゃんと生きる。

これは感性が使えるほどに豊かになる、ということを確かめさせてもらったアクティビティーだったなと感じた。
 

以前これを体験された方に話すと、その時にやったゲームなどを教えてもらった。暗闇だからこそのそれは、とっても面白そうだし、より、人を感じられる、ような気がした。行ってみたい。

現在はこのご時世もあり、食事ができないらしいけれど、いつかそれが再開したときには竹芝の方にも行ってみたい。
 

赤ワインと白ワインの区別がつかないらしい。

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ヒーリングサロン RHODONPSYCHE 主宰
アロマ音叉®︎セラピスト　原 麗子
東京都文京区 　後楽園駅 春日駅 から 徒歩10分

https://rhodonpsyche.hp.peraichi.com/

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