子育てってこういうことか（1）
毎日が何かと忙しい。
一日ずっと喋ってる気もするし、どういうわけかで現地で大流行したというツムツムに私も一緒に参戦してしまうという無音な時間もありつつ、あっという間に１日が終わってしまう。
そもそも娘と5週間も離れたのが、彼女が生まれてから初めて。
その間、私が過ごしてた時間は、全て私の都合で埋めることができたし、全てが自分のペースだった。
1人増えただけなのに洗濯物は多いし部屋は暑くて、ガラガラだった冷蔵庫は手作りの食事で埋まってぎゅうぎゅうになり、Netflixに知らないアカウントが知らないうちに増えてるきゃー！ってなる事件に遭遇しながら、5週間前とは違う子供のいる生活を過ごしている感じ。
何が違うんだろう、という問い。
いつか、子供を持たない友人から「専業主婦って一日何してるの？家事だってすぐ終わっちゃうじゃん」ときかれたことがあった。
咄嗟に答えられなかった。
確かにやってることは、掃除、洗濯、お料理。アイロンがけをしたり、念入りに拭き掃除もするけど、それは毎日じゃない。
確かにそれだけ、と言われれば、そうなんだけど、当時の私はやってもやっても終わらないと思ってた。
どうして彼女は「すぐ終わっちゃうじゃん」と言えちゃうのか全くわからなかった。
その時の答え合わせのときがやってきた。
私がやっていたのは お世話を焼く だった。
自分のために家事をやるのは、本当に時間がかからない。主人にも不用意に手をかけない生活のため、娘がいない５週間で、いろんな予定をこなすことができたのは、世話を焼くことがなかったからだった。
専業主婦だった当時、私は家のことをやるだけで食べていけるっていうことに、もの酷い罪悪感があった。
仕事を持ちながら家事や育児をこなしている人に強い憧れがあったし、家の中にしか収まれないことに憤ってもいた。家のことだけじゃない生き方をしたいと思っていたし、なんだかわからないけれど、もっと自分には他にやることがあるのだと思ってた。
これを私は、何かから逃げたいと思っていると感じたり、ありがたいものを受け取れない自分を責めたり、恵まれた環境にいることへの罪悪感、と思っていた。
けれど、久々に娘にあれこれと気にかけてすごしながら、5週間前にやっていたこととの違いを自分に問いかけていくと、そこにある違和感は お世話をすることへの罪悪感だったのだと気づいた。
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