【2/3フィクション小説】一条麗子でございます。–第2話「改名」
北川玲子。
わたしが25歳まで下積み生活を送る店
クラブ・藤島のナンバー1ホステス。
身長が155cmほどの細身で、
真っ赤なネイルとルージュが
トレードマークだった。
あの頃わたしは、
「一条真(まこと)」
という源氏名を名乗っていた。
嘘を着くと耳が赤くなり
すぐにばれてしまう性分で、
「真実と真心の真で、まことがいい。」
と、会長・上村が
ママに提案したのが由来だった。
わたしは割と気に入っていたが、
実際は
上村が手帳に記載したり、