![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51874589/rectangle_large_type_2_44618bf0d603641da31cce31d181c70b.jpg?width=1200)
自閉症の長男、中学校に行くの話⑦
息子が中学校に行き始めて、1週間が経った。
まだ、給食を食べないで午前中で帰ってくる。
私は、朝、嫌がらずに学校に行くようになっただけでも◎良しとしていた。
授業が始まり、勉強に遅れが出てしまうのは不安ではあるけれど、今は息子の意思を尊重して、頑張れる分だけ、頑張っておいでと見送るのが日課になった。
しかし、そこをあまり良く思わない夫は、息子に
「もっと、頑張れ!」
と言ってしまう。
私は、充分頑張ってると思うのだけれど…
そこに話し合っても夫婦間のちょっとした対立がいつも生まれてしまう。
息子が頑張って学校に1日居れたら、御褒美として鳥を探しに遠くまで連れていくと夫が提案した。
鳥が大好きな息子は、それをとても喜び、夫の提案を受け入れた。
それが正しいのかはわからないけれど、息子のやる気が出たのは良いことにも思えた。
ちょうど、お弁当の日にその約束を決行することになった。
金曜日、お弁当を持って、中学校へ。
息子の顔はいつもと変わらない。大丈夫だと見送った。
今まで、お昼ご飯を一緒に食べていたので、ちょっと寂しいと思いながら1人でご飯を食べた後、子供達の帰りを待つ。
小学生の2人が帰ってきて、
「今日はお兄ちゃん遅いね。」
と言う。
そうだよね、いつもはお兄ちゃんのほうがもう家に居たもんね。
そう思いながら、帰りを待った。
夕方4時前に
「ただいまー。」
と帰ってきた息子の顔は疲れた様子だったが、顔に暗さは無かった。
「今日は6時間目に生徒会があってさ、疲れたー。」
そう言いながら、すぐにおやつを食べた。
「よし!頑張ったね!」
私の言葉に笑顔を見せてくれた。
親が心配するよりもずっと子供は大丈夫なんだな、そう思った。
これから、給食を食べて、学校に居る時間を増やしていけるかな。
部活も始まる。
まだ、慣れていかなきゃいけないことは多いね。
親にできることをサポートしていこう。