過食嘔吐と私の思う「外見」

久しぶりに吐いた。食べたものを吸収したくなくて吐いた。

これ以上太りたくなかった。食べ物が何か悪いものにしか見えなくなった。
食べたいけど太りたくない。
これを叶える手段として、私の身体は吐くことを覚えてしまっていた。
吐くのに覚悟などなかった。吐くのが一番つらいなんてわかっていたけれど、これ以上太らないためにはしょうがなかったと感じた。

私は、非嘔吐過食で体重が90kg近くまで増えた。
治療のために吐くのを我慢していたけれど、いつのまにか吐くことが怖くなって、ここまで体重を増やしてしまった。

健康のために痩せないといけない。
そう思った。
けれど、私が食欲をコントロールすることはできなかった。

吐くことを再開してからは、すぐに体重が減った。
先日、体重を量ったら、87.8kgだった。
やっぱり食べ吐きは痩せるために必要なんだと思った。

吐くことはつらい。毎回死ぬかと思う。
吐いたあとの倦怠感がひどかったり、心臓が痛くなったりすることがあった。久しぶりに体を酷使しているから、仕方ないことだ。

私は、体型なんて個人の自由だと思う。
太っていても、自分の中でそれで良いなら、そのままでも良いと思う。

でも、自分自身にはそれがあてはまらなかった。
太った自分が醜くて醜くてたまらなかったのだ。
他の人を見ても、醜いなど思わない。
ただ、自分のことはひどくけがれているように見える。

自分のものさしを、他人にあてようとはしない。
プラスサイズモデルの方々など、ボディポジティブに生きている方を、私は尊敬している。いつか、私もそのようになりたいと思っていた。

けれど、私は太っていてもおしゃれができるようになった時代でも、痩せたいと思う。ダイエットを頑張りたいと思う。

今の私には、食べ吐きに依存した病的な痩せ方しかできない。
いつかは、健康的に痩せたい。摂食障害も治したい。

幸せの定義は、人によって違って当たり前だ。
だから、私は自分なりの幸せを追い求めていく。

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