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2022年下半期 読んでよかった本 ベスト3冊

今回は、私が2022年下半期に読んだ本のなかから、ベスト3冊を選びました。

それではさっそく紹介していきます。


第3位 コンビニ兄弟/町田そのこ

あなたの心、温めます。
九州だけに展開するコンビニチェーン「テンダネス」。その名物店「門司港こがね村店」で働くパート店員の日々の楽しみは、
勤勉なのに老若男女を意図せず籠絡してしまう魔性のフェロモン店長・志波三彦を観察すること。
なぜなら今日もまた、彼の元には超個性的な常連客(兄含む)たちと、悩みを抱えた人がやってくるのだから……。
コンビニを舞台に繰り広げられる心温まるお仕事小説。

 読んでたら無性にコンビニに行きたくなって、スイーツを買いに行ってしまった(笑)。今までコンビニって高いからそんなに使わないようにしてたし、無機質で業務的な場所だと思ってたけど、この本を読んでイメージが変わった。お店を愛して一生懸命楽しく働いているコンビニ店員さんがいること、コンビニが人とのつながりの場所になること。読んでいてすごくいいなと思った。暖かい気持ちに触れたい気分のときにおすすめの1冊。


第2位 神メンタル/星渉

あなたが成し遂げたいことにふさわしいメンタルを作り上げることさえできれば、あとは自動的に現実が変わります。
大切なことはたくさん贅沢をすることでもありません。
大切なのは「あなた自身が幸せだと感じる」毎日を過ごすこと。

 自分の理想を実現するには、実現した自分の姿をはっきりと思い浮かべることが一番大事で、本書ではその手法が具体的に書かれている。自己啓発本って結局のところ精神論や哲学的な部分に結論づけられるものが多くて、「言ってることは理解できるけど結局どうやって実践すればいいの?」となるものが多い。しかしこの本は具体的な方法が書いてあるのできちんと実践できる。コーチングで教えるようなメンタルトレーニングの内容が書かれている。叶えたい理想がある人におすすめしたい1冊。


第1位 ホテル・ピーベリー/近藤史恵

木崎淳平は仕事を辞めて、ハワイ島のヒロを訪れた。
友人から勧められた日本人が経営するホテルは「リピーターを受け入れない」ことが特徴だという。
しかし、同宿者がプールで溺れ死ぬ事件が起きてしまう。直後にはバイク事故でもう一人が……。
このホテルには「なにか」がある。最後のページまで気が抜けない、不穏な空気に充ちた傑作ミステリーの新装版!

 私はこの小説の雰囲気がとても好きだった。ハワイに3ヶ月滞在といえば楽しそうなイメージだが、この小説では終始、陰鬱で気だるい雰囲気が漂っている。それでいてハワイの気候や大自然の描写も落ち着いた筆致で書かれているところが素敵だった。
 ミステリーとしてのトリックよりも、作品の雰囲気や、主人公が女性に抱く思いの描写が細やかで、作品の世界に没頭して一気読みしてしまった。自分も人生の夏休みでハワイを旅したような気分になれた。
 音楽でたとえると、サティのジムノペディのような雰囲気。感傷的な気分に浸りたいとき、人生の夏休みを味わってみたいときにおすすめの1冊。


以上、私の2022年下半期 読んでよかった本 ベスト3冊でした。
2023年もたくさん新しい本に出会いたいと思います。


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