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苦手だった[英語プレゼン後のQ&Aセッション]が嫌じゃなくなった時にやったこと
夫ネタが続き恐縮ですが… (英語が苦手だけど仕事で英語が必要な夫をもつと日々ネタだらけなのです)
夫が2泊3日のイタリア出張から帰ってきました。ミラノ近くにあるパーヴィア大学で研究成果を発表する講演をしたそうです。英語です。プレゼンの後にはQ&Aセッションもある。
少し前までは、海外講演前には必ず「あ〜いやだな…英語じゃなかったら..」と言っていた彼も、最近はめっきりグチが減りました。普通の国内出張と同じ感じで出かけていきます👏👏👏
そんな彼も、[プレゼンの後のQ&Aセッション] には苦手意識がありました。
「多分、半分くらいは答えられたと思う」
「質問者が、??みたいな顔になってた…」
プレゼンの方は「反応良かった、と思うで〜」とか「Great talk!って言われたで〜」とか中々いい感じに進化していたようですが、Q&Aセッションは別。
[何を聞かれているか分からなかったらどうしようの恐怖]は準備で対応できないところもあるから克服するのは難しい。
それに対しては、日々、研究室の外国人学生と話すことでリスニング力を鍛えたらしい。あと(最近サボりがちですが)音読とシャドーイングも少々。
もう一つ[答えたいことが英語にできないもどかしさ]も大きな悩みでした。
「答えたいことはあるんやけど、話しているうちに自分が何話しているか分からなくなるし、相手の??って顔を見ると余計あせって…」
せっかく質問が聞き取れて、良い答えがあるのに相手に伝えられないって本当にもどかしいと思う。
去年たまたま英語の講演を見せてもらう機会があって、そこで気がついたことが。
プレゼンの英語はシンプルな短文でテンポよく話している。一方、Q&Aセッションは日本語を直訳したような複雑で長ーーーーーい英文を話してる!
前の夫にタイムスリップしちゃったみたいに。
そりゃ「話しているうちに自分が何話しているか分からなくなる」と思います。
しかも、相手の質問1に対して、彼の回答は8くらいの情報量。さらにながーーーーくなってる。
そこで、[プレゼンの後のQ&Aセッション改善案]
1)シンプルな短文でテンポよく
「これ言おう」と1番最初に頭に浮かんだことを言わずに、「自分が言えそう」という形に変換してから話す。接続詞も関係代名詞も一旦、横に置いて、ながーーーい英文を一旦、捨てる。
2)相手に聞かれたことだけに答える
日本語の講演でのQ&Aセッションのときは、ちょっと研究の裏話みたいなこととか、発表しなかった背景とかで聞いている人を楽しませるらしい。でも英語では一旦、それを手放してみる。
自分も相手も??になるより、最低限の情報提供で止める。
まとめ
[プレゼンの後のQ&Aセッション]の苦手意識を克服するために、
聞かれたことだけに、短く答える
なんだ、そんなことか….と思うかもしれないけど、夫は今回
「Very clear-cut answer (すごいわかりやすい答え)」って言われたで〜
と、ご満悦で帰ってきました。
「もしかしたら、Q&Aセッションのコツがつかめたかもしれへん。また、英語で講演したい!って気持ちになってきたで〜」
とのことです。来月はドイツで講演があります。
「コツがつかめた」が本物かどうか楽しみです。
永木 れいか : 英語コーチ・日本語教師
外国語を身につけたい人にとって、学びのプロセスそのものが意義ある、楽しいものであって欲しい。その先に、自由でやりたいことのできる人生が広がる。そんな想いで外国語習得のサポートをしています。