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2025年 外国語の学びに大切なのは〇〇力

英語コーチ・日本語教師の 永木 れいか です。
外国語を学んでいる人にとって、学びのプロセスそのものが意義ある、楽しいものであって欲しい。その先に、自由でやりたいことのできる人生がある、そう考えて外国語習得のサポートをしています。


2025年はじめてのnoteです。

今年も、英語を学ぶ人、日本語を学ぶ人、フランス語を学ぶ人、いろんな外国語を学ぶ人・教える人と共に、新しいことを学ぶワクワクを大切に暮らしていきたいと思います。

外国語を学ぶと人生が豊かになる

年々そんな気持ちが強くなります。視界に入っていなかった情報がパッと飛び込んでくるようになる。外の世界をもっと知りたくなる。

だからといって、誰にも彼にも「外国語を学びましょー」と説いて回っているわけでないですが。

このnoteを通じて、外国語学習に興味のある人が「できるかも」「やってみたい」そんな気持ちになってくれたら嬉しいな。

外国語を学ぶ人の輪を広げる

外国語を学ぶと、いろんな考え方や知らなかった習慣に触れて、”それもアリ”の範囲が広がる。人としての器が大きくなる(ような気がする)。世界平和にもつながっている。

2025年もよろしくお願いします!



今日は「2025年 外国語を学んでみたい」と考えている人へ、知ってほしい「力」について。

受援力

 ああ、困ったなと思ったとき、あなたは「助けて」と誰かに言えるだろうか。1人ではもう、どうしようもないと感じたとき「手伝って」と声に出せるだろうか。そんな何かを頼む力を表す「受援力」という言葉がある。

朝日新聞 1月8日 朝刊 天声人語より


今日の天声人語を読んだときに「いま外国語を学ぶ人に必要なのは、この力だ!」と感じました。

継続力じゃないの?

記憶力じゃないの?

実践力じゃないの?

自己管理力じゃないの?

はい、外国語を学ぶにはこれらの力も役に立ちます。いろんな力を使うのが外国語学習。究極の脳トレです。

数ある〇〇力で「受援力」が特に大切だと感じる理由と対策を説明します。



挫折するとき「誰にも相談していない」人が圧倒的に多い


これまで、多くの 語学に挫折したことのある人から話を聞いてきました。「英語を身につけたい」って強く思っているのに諦めてしまった…つらい経験です。

「英語やるぞ」と決意したときの高揚感、今度こそ!の固い決意が日々の生活に紛れて、だんだん萎んでいく。

「やばい、また失敗する」と焦っても一旦、下り坂を転がり始めたボールは止めるのが難しい。

予期せぬ仕事が…

やる気が続かない…

才能がない…

いろんな理由で挫折しているけど一つの共通点が。

「このままじゃマズい」と思ったときに誰にも相談しない。

1人で悶々とする。ネット検索する。この2つの行動を取る人が多い。

そして、なにも解決しないことが多い。結果、挫折。

受援力を発揮できてない。

ここで知ってもらいたいのは、「続けられるように手伝って」って助けを求めるのは必ずしもプロの英語講師や、わたしのような英語コーチである必要なないのです。

1人で悶々とする。ネット検索する。」これが心を蝕む。

家族に「英語やった?」って毎日きいてくれない?と頼む。友達に「最近、英語はじめたけど何だかな…」と打ち明けてみる。

言葉にしてみると、挫折しそうになってる理由がはっきりする。言葉にしてみると、「けっこう自分頑張ってる」って気がつける。言葉にしてみると、周りに味方・応援団がいることがわかる。

「このままじゃマズい」と思ったときは、「ちょっと聞いてほしい」と受援力を発揮しよう


受援力は相手の心をひらき、やる気に火をつける


「頼ることは相手を信頼し、尊敬する証です」

朝日新聞 1月8日 朝刊 天声人語より

「助けて、ということはむしろ人助け」
「助けられ上手は助け上手」
こう思えたら、辛い気持ちを抱えた人も、その周りの人も、どんなに楽になるか。
頼られる方も、人の役に立つことで己肯定感がアップし、生き甲斐を感じることが出来ます。

https://honami-yoshida.jimdofree.com/受援力-について/


昨日から日本語学校で新しい授業の担当が始まりました。ロシアからの短期留学コースです。3週間。複数人の先生で分担することになったコース。なんと初回の授業の担当を任されました。責任重大。

13人のグループで職業も年齢もバラバラ。ついでに日本語レベルも…

授業が始まる20分前にオリエンテーションをやった先生から、

「平仮名ができない人が何人かいるみたい。予習も半数くらいの人しかやってないみたい。がんばって…」

こんな引き継ぎがありました泣泣   やるしかないです。

授業を始めてしばらくすると、

Aさん

「わたしは日本語がまだ全然できないから、英語で質問をしたいです。いいですか?」

この質問も英語でした

Bさん

「時間がもったいないから、ちょっと確認したいときはロシア語で隣の人に聞きたいです」

Cさん

「平仮名は書くのに時間がかかるから、アルファベットで書いていいですか?」

「こうしたい」「ああしたい」が出てくる、出てくる。

もちろん、日本語についての質問も。手を挙げてドンドン質問をくれる。

「分かりません」

「もう一度お願いします」

「前のスライドに戻って」

受援力がすごい。

それに応えていると不思議とこちらも「もっと何かない?!」という気持ちになってくる。「なんでも言って!」と。

昨日は授業後の充足感がすごかった。

その理由が今日の天声人語を読んでしっくりきた。

「頼ることは相手を信頼し、尊敬する証です」

ロシアから札幌まで日本語を学びにきてくれて、わたしを頼ってくれて次々にボールを投げてくれたことで、逆にやる気に火をつけてもらった。

受援力は自分のためだけじゃなくて、相手のためにもなる。これを忘れずに受援力を発揮しよう。

まとめ

2025年、外国語の学びに必要なのは「効率的な学習方法」でも、「最適なカリキュラム」でも、「鉄の意志」でもないかもしれません。

「ちょっと助けてくれれる?」

受援力をつかって外国語の学びを、より楽しいものにしませんか。1人で頭の中でアレコレ考え始めたら「あ、受援力!」と思い出してください。

「もっと良い英語学習ないかな」とネット検索をして疲れたら、「そうだ、受援力!」と思い出してください。

「自分でやらなくては!」と背負い込み、小さな我慢や妥協を貯めるとエネルギーを奪われます。一方、「人の役に立ちたい!」というエネルギーを胸にしまったまま、発揮できないでいる人がいます。

「受援力ノススメ」パンフレットより

わたしも今年はもっと受援力を使えるようになりたいと思っています。何を隠そう、わたし自身にとって、いま1番必要な力が受援力。

1人で頑張って、勝手に疲れて、ぷりぷり怒っている

こんなことがままあります…

外国語の学びにも毎日の暮らしにも大切なスキル。一緒に身につけていきましょう。

新年から長いnoteとなりました。最後まで読んでいただきありがとうございます。あなたの大切な人にも受援力を広げていただけたら嬉しいです!




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