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完全体への道

iPad mini 6に乗り換えて早10日ほど経った。事前に散々色んなユーザーの動画などを研究しまくって必要な周辺機器はあらかた揃ったと思っていたら後から出るわ出るわ、あれも足りないこれも足りないと大騒ぎに。

まずは先代のiPad Airの最期の大仕事に導入されたUSB-C DACが崇高な遺物として残されていたので有り難くiPad  miniにも流用。音質はAirよりも上がったような気がするのは良かった事だが予期せぬデメリットが発覚。YouTuberの間でも盛んに言われていたバッテリー持ちの悪さに加えてDACがこれでもかとiPadのバッテリーを圧迫していく。実動時間は長くて3時間ほどでバッテリーの減りは60%台に留まり数%にまで減ることは現状では無いものの、将来的には瀕死状態に陥ることも想定される。

給電使用したくともiPadのUSB-C端子は一つしか無いので給電とオーディオインターフェースとの接続、そして近い将来試みようと考えているデジタル一眼レフのティザー撮影などの用途に対応した双方向データ処理機器が必要だと分かる。これまで何ら必要性を感じていなかった「ハブ」という存在がこうして俄にスポットライトを浴びる。まさか還暦目前にしてこんな未知のアイテムを血眼で検索するとは。

HUB(ハブ)とは、ネットワークやシステムにおいて情報やデータの集約・配信を行う中心部分を指します。 複数の機器や端末を集約する装置であり、通信やデータの受け渡しを円滑に行う役割を果たします。

KDDI business

よく分からないけど何かいっぱいブッ刺さるポートがあれば良いらしいという危うい知識で絞り込んだ候補商品をいざ家電量販店で手にして嫌な予感が頭をよぎった。オタクのような風情の店員さんに不信感を抱きながらも他に頼る人もいないのでダメ元で相談してみると意外なことにハブのスペシャリストだった。「あー、お客さんの手にしてるのはiPadには対応して無いですね。繋げないことはないんですけど動作が保証されないと思うのでApple製品と親和性の高いこちらのメーカーの商品の方が確実だと思いますよ。」と立板に水の説明。外見で人を判断してはいけないなあと深く反省しながら購入。ついでに大容量のモバイルバッテリーも購入。ここでも一悶着あり、デザインが気に入っていたとあるメーカーのモデルは実際に店頭で持ってみたところ鉄アレイ並みに重いしデカいしでそれよりもコンパクトで軽い日本製のモノに急遽変更。

Belkinのusbc4portハブ
CIOの20000mAhモバイルバッテリー

これでひと段落、とは行かず次に浮上してきたのはタイピング問題。

このnoteの記事はこれまでiPhoneでずっと書いてきたのだが光の速さで進行する老眼によりだいぶ辛い作業になってきたので自宅ではMacBookで書くことにした。

でも、だ。外出先でアニメの効果音のようにシャラシャラシャアーン♪と文章が天から降ってくることがよくあって勢いそのまま一気に書き上げてしまいたい!という時にはどうしてもiPhoneに頼らざるを得ない。画面が大きいiPad使えば良いじゃん?なのだがiPad特有のあのエセキーボードが使いにくくて仕方ないので今までは敬遠していた。

MOBO Keyboard2



そんな時にお気に入りの配信者が「折り畳みキーボード」なる商品を紹介しているのを目にしてこれまでフワフワとした理解に終始していたものがカチッと嵌った感覚になった。

そっか、だから皆んなスタバの窓ベリでああやってカタカタ打ってるのか。

それは偏見すぎるし、彼らがパチパチしてるのは大半がノートパソコンであり、iPad miniにスタンドを付けて折り畳みキーボードでカタカタやってる人なんて見たことがない。いや、僕がカフェ文化とは無縁な人間だしデジタルな職種でも無いだけだから本当はカフェには大量の折り畳みキーボードが忘れ物として保管されているのかもしれない。

とにかく、今度は鉄壁のリサーチ結果に「もうあたし、迷わない!」とスキップしながら先日の量販店の別店舗に向かう。実機がディスプレイされている華々しい一軍勢の下の棚に乱雑に積まれたエリアがありそこからピョコッと頭を出している彼女を直ぐに見つけて小躍りする。まるで一見地味だけど磨けば光る原石の野球部マネージャー。今回は耳から流れ出るぐらい知識をパンパンに詰め込んで来たのでオタク風の店員さんを呼び止めることもなく頭だけ出してニコニコしている彼女をサッと小脇に抱えラグビー選手のようにレジへと突進。僕の直前に滑り込むように並んだ小金持ち風女性に怪訝な顔で何度も振り返られる。

誰だって前屈みで地味な原石ちゃんを小脇に抱えてハァハァしているオッサンを見たらそりゃあ怖いよな。

帰路もそんなこんなでずっとスキップしながらハァハァしていたと思う。何故なら不特定多数の皆さんにジロジロ見られたのだから。

帰宅するとAmazonから注文しておいたスタイラスペンと暗いスタジオでもよく見える老眼鏡が届いていた。

え?スタイラスペン?二つめの老眼鏡?

これについてはまた後ほど解説することにする。

こうして僕のiPad mini 6 は完全体となるのであった。

完全体となった愛機は冷静に見ると一昔前のデスクトップPCを彷彿とさせる

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