温かい慈雨が降るように
たった一粒の水滴でこの街を彩ることなど
不可能だと私は思っていた
真っ白な雲から一粒の慈しみが落ちてくる
ちっぽけな、一粒の雫
慈しみは溢れていなければならない
あなたの嫌いな誰かもきっと涙を流している
優しい想像力を働かせること
それが何事にも囚われずに
楽しく自由に生きていくために必要な事だ
慈愛の雨が降り注げばいい
私は雨雲になりたい
あなたを包む冷たい夜露も
朝陽と共に温かく消えるだろう
きっと、僕が太陽になるから
あなたも寂しいのだろう
知ってるよ
無理しなくてもいいから一緒に温まろう
きっと、みんな傍にいるから
寂しさの傍にあるのは
いつだって温かさなんだ
愛の残り香が
冷たい余韻となって私達を包んでいるだけだから
いつか新たな春があなたを迎えに来る
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